本記事は初期モデルのレビューです。
現行モデルとは若干仕様が異なりますのでご了承下さい。
現在、可動域やパフォーマンス向上、リカバリー効果を謳った筋膜リリースグッズが数多く出ています。
スポーツをされているなら、1つ2つ何かしらのケアグッズを持っている方も多いのではないでしょうか。
最近は振動機能の付いたものも出回るようになりましたが、今回はその草分け的存在であるHYPERICE社のVYPER(バイパー)を今更レビューしたいと思います。
概要
今でこそ「振動するタイプの筋膜リリースグッズ」はいくつか見られますが、その流れはバイパーから始まったといえます。
オレゴン大学の選手が振動台の上にフォームローラーを置いて使用している姿に着想を得て開発され、はキックスターター(アメリカのクラウドファンディング)で10万ドルの資金調達を達成し商品化されました。
ちなみに「VYPER」は最終的に1,000名以上から27万ドルの投資を受けており、いかに潜在的なニーズのあった商品であるかが伺えます。
日本国内でも2015年に発売以来、多くのアスリート御用達の製品のようです。
カタログスペック
HYPERICE社のサイトより引用させていただきます。
トレーニング後の筋肉を緩めしっかりと疲労を除去。振動で体をほぐし、1日の終わりのリラクゼーションとしても最適。サイズ 15cm×30cm
重量 約1.2kg
振動数 レベル1:16㎐ レベル2:29㎐ レベル3:38㎐
付属品 充電器(PSEマーク付き)・国内一年保証
振動は3段階。1回の稼働は8分間で、8分を過ぎると自動的に振動が停止します。
電気自動車と同じタイプの充電式バッテリーを内蔵しており、約2時間の充電で2時間の連続使用ができます。
▲ランプで電池残量がわかるようになっている
2、3日であれば充電器ナシで遠征に持っていっても問題ナシです。
類似品との違い
ガッツリ類似品として、ドクターエアのストレッチロールがあります。こちらの方が1万円以上廉価です。
特に初代などは見た目からソックリすぎて大丈夫なの?という感じでしたが、現行モデルは独自路線っぽくなっています。
バイパーと振動数は大体同じくらいですが、重さはこちらの方が400gほど軽くなっています。
使用感としてはその辺りで差が出てくるようで、ガッツリほぐしたい方にはバイパーが良いようです。
外観
サイズ自体はグリッドフォームローラーとほぼ同じです。
リュックに入れて持ち運ぶにはちょっと工夫のいるサイズですね。
▲もちろん重さは全然違う
特徴・使用感など
付属の説明書やHYPERICE社がアップしている動画がありますので、それを参考にしながら使い方を覚えると良いでしょう。
まぁ基本的には気になるところをグリグリするだけです。
▲付属の説明書
これはフォームローラー系全般に言えることですが、コツを掴むまでちょっと慣れが必要です。
▲充電は簡単
1回8分で一旦自動停止しますが、ハムストリングなどはかなり血行が良くなりデロデロになります。
良い点・悪い点
とにかくパワフル
今となっては類似品も多く出回っていますが、体感的にはバイパーが一番パワフルです。
ハムストリングや前脛骨筋…グリッドフォームローラーでは硬くて刺さらないような部分でもゴリゴリに入っていきます。
マッサージ機能のあるものは使い過ぎると逆効果にもなり得ますが、自動的に8分で止まるので丁度良い塩梅になります。
やや高価
並行輸入品ですと多少安いところもありますが、それでも定価は4万円。
安くない買い物です。
とはいえ、整骨院のマッサージベッドに通い詰めることを考えれば対費用効果としては悪くはないでしょう。
チーム単位で買ってシェアするのも良いかもしれません。
振動がヤバい
賃貸物件だと下の階の住人に殺されるレベルの振動です。
特にレベル3の振動は遠征先のホテルでも使うのを躊躇うレベルです。
▲勝手に動くレベル
正規品の防振防音マットもありますが、音や振動を完全に消してくれるような効果はありませんでした。
室内で使う場合は、布団やマットを重ねて使うことをオススメします。
総評
パワフルさが仇になることもありますが、強力な性能とタフさを備えた製品です。
振動の効果は大きく、手動の筋膜リリースグッズとは全く違います。
レンタルサービルもありますので、未体験の方はこちらから入ってみても良いかもしれません。
今回はここまで。