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鍼治療って本当に効果あるの?効果が持続する期間はどうなの?みたいな話

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【caution!】

本稿は私見が入った記事です。

 

突然ですが、皆さんは鍼治療を受けたことはありますか?

「身体に鍼を刺す」ということから「何となく痛そう」といったイメージがある鍼治療ですが、症状によってはテキメンに効果があります。

今回は鍼治療の効果や持続期間などの話題です。

概要

まず、鍼治療の概要についてザックリ見ていきましょう。

鍼治療とは?

その名のとおり、身体の特定の点を刺激するために専用の鍼を生体に刺入または接触する治療法です。

使用する鍼のサイズに違いがあったり、灸や電気を併用するものもあるため流派が無数に分かれています。

「鍼治療」で検索すると「気」「経絡」「経穴」といった東洋医学的なワードが出てきますが、現代はそれらに基づかない鍼治療も存在します。

謳われている効果にもそれぞれ違いがあるため、目的に合った治療院を選ぶようにしましょう。 

鍼治療の効果は?

流派が無数にあるため、中には疑わしいものもあります。

スポーツ障害に対しては、下記の効果があると言われています。

・筋力の早期回復

筋肉の痛みの回復 

【参考リンク】

スポーツによって起こるケガに対する鍼治療の効果

とはいえ、具体的なエビデンスについてはまだまだ構築中のようです。

1979年に世界保健機関(WHO)が臨床経験に基づく適応疾患43疾患を発表し、1997年にNIHの合意声明書において鍼治療は手術後の吐き気、妊娠時の悪阻、化学療法に伴う吐き気、抜歯後の疼痛、などに有効であることが示された。

また、2003年にも、WHOが臨床試験に関するレポートを出している。 2000年には英国医師協会も鍼の有効性に関する合意声明を表明。

しかしながら、この声明の前提となっている鍼の有効性を示すデータの扱いについては批判がある。2010年現在、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の国立補完代替医療センター(NCCAM)によると、大規模な臨床試験の結果、鍼治療は頭痛、偏頭痛、腰痛、上腕骨外上顆炎(テニス肘)については通常の医療と同等に効果がある(あるいは "同等に効果がない")可能性があるとしている。

wikipedia より引用 

鍼治療関係の論文

筑波大学の研究「陸上競技におけるスポーツ障害に対する針治療」では陸上部員に対し競技別に見た痛み・だるさの部位, CMI健康調査を行い、そのうち鍼治療を受けた部員51名に対し痛み・だるさの程度、鍼治療の効果、効果の持続時間などについて調査しています。

80%に何らかの効果が見られ、痛みの軽減については一定の成果が出ています。

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 「陸上競技におけるスポーツ障害に対する針治療」 より引用

効果の持続時間は「2〜3日」の層が最多でした。

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全員に有益な効果があったとは言い難いですが、2〜3日以内に体感効果が出るなら鍼治療が合っているのかもしれません。

鍼治療の体感効果は?

私個人の体感ですが、鍼+電気はかなり筋肉が弛緩する感じがします。

治療後に触ってみても、かなりその部位が柔らかくなっているのがわかります。

反面、ちょっと重だるい感じになりますので、トレーニングはオフの日にやるのが良いと思います。

注射針よりもかなり細い鍼なので、治療の痛みについては殆どありません。

筋膜炎になってしまった際などは早期回復に良い体感がありました。

まとめ 

・鍼治療の効果については諸説アリ

・体感効果があるなら利用するのも手

酸素カプセルの記事の結論と同じような感じなってしまいました…。笑

怪我の治療時期については諸説ありますが「自発痛が無くなったとき」という治療院が多い印象です。

怪我の早期回復には週1〜2回、体感効果があるなら利用してみるのも良いと思います。

 

今回はここまで。

【参考リンク】

CiNii 論文 -  陸上競技におけるスポーツ障害に対する針治療