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スポーツをする時に音楽を聴くとパフォーマンスが上がるって本当?

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どうも、森です。

今回は久々にコラムっぽい記事です。

 

皆さんは、スポーツをする時に音楽を聴きますか?

ワザワザ聴く気がなくとも、最近のジムではアップテンポな曲が流れていたりしますね。 

今回は音楽とスポーツパフォーマンスについての話題です。

概要

「音楽が人の気分や行動に何らかの影響を与える」ことは多くの人が経験的に「何となく」理解していると思います。

例えばスーパーマーケットのBGMひとつで売り上げが変わった、アップテンポの曲にすると客の回転率が上がった、なんて話も聞きますね。

こうした研究は「音楽心理学」の分野を主として研究されているようですが、この学問の歴史は19世紀の終わり頃からとされています。

意外にも、音楽と人の関係についてはまだまだ研究途上といえます。

スポーツと音楽の関係

ジョギングをしている市民ランナーのみならず、トップアスリートも試合前に音楽を聴いている姿をよく見かけます。

では、一体どういった曲が好まれているのでしょうか。

例えば陸上競技の実業団と学生と対抗戦「オールスターナイト」の選手アンケート「試合前に聴く曲は?」の項目では「アップテンポな曲を聴く」「敢えてスローな曲を聴く」といった回答がみられました。

【参考リンク】

2016オールスターナイト陸上―秩父宮賜杯第56回実業団・学生対抗陸上競技大会―

「音楽は聴かない」と回答した選手もいてハッキリした傾向は掴みきれませんが、概ねアップテンポな曲が好まれる傾向でしょうか。

元・100m日本記録(10秒00)保持者の伊東 浩司 先生も、かつてのインタビューでこのように答えています。

(前略)筋の働きに全神経を集中させるために、集中力を妨げる外部からの情報をいっさいシャットアウトします。特に視覚と聴力からの情報は大きいので、目を閉じて、音楽を聴きながら行います。

ちなみに音楽といっても日本語や英語の歌だと歌詞に気を取られてしまうので、何を言っているのかわからないようなリズミカルでハイテンポな曲で、自分が口ずさめないような曲を選択しています。あくまでも自分が筋だけに集中するため外部から遮断する目的での音楽ですから

メンタル「伊東浩司」 より引用

うーん、 伊東先生の考え方はちょっと次元が違う感じで面白いですね。 

関係論文

筑波大学陸上競技研究室さんのコラム「音楽を聴くとパフォーマンスは向上するのか?」が非常に分かりやすいです。

アップテンポな曲は呼吸数・心拍数を増加させ血圧を上昇させるようです。

また、好きな音楽にはテストステロンを増加させる効果もあるのだとか。

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「音楽を聴くとパフォーマンスは向上するのか?」 より引用

1発で強い力を出す運動に対してもプラスの効果が認められているようで、ウォーミングアップ中に音楽を聴くことは有効なのではないか、と解説されています。

実際に聴いている曲のBPMを確認してみる

音楽のテンポですが、上記コラム中では大体120-140BPMが推奨されています。

早速私のウォーミングアップ用の手持ち音楽と照合してみたいと思います。 

The Pretender/Foo Fighters(172BPM)

みんな大好きフーファイターズ。

174BPM、と書いてあるトコロもありましたが、いずれにせよ140BPMをオーバー。 

Dreams/Van Halen(141BPM)

みんな大好きヴァン・ヘイレン。

「ヴァン・ヘイレンといえば『jump』でしょ」みたいな声もありますが、私は断然こっちの方が好きです。

年代を感じさせるシンセ、いつ聴いても化け物じみてるサミーヘイガーの声がヤバい名曲。

SIRIUS/The Alan Parsons Project (111BPM)

アラン・パーソンズ・プロジェクトより「シリウス」。

なぜか外国人がyoutubeでスポーツ関係の動画のBGMにしたがりません?この曲。

Carry On /ANGRA(160BPM) 

「キャリーオン」といえばエ◯ザイルよりこっち。

キーが高すぎてヴォーカルのアンドレ・マトス本人もライブで歌えなくて大変なことになっていた。

後任のエドゥは喉を痛めて脱退。ファビオも最高キーはシャウト気味にしか出せない。何だこの曲。

まとめ

・音楽はウォーミングアップに取り入れると良いかも

・敢えて試合前はスローな曲で落ち着く人もいる

・管理人の選曲センスが古い

最近は試合前に音楽を聴くことが減りましたが、日々のトレーニング含めて積極的に取り入れようかなと思った次第です。

 

今回はここまで。