どうも、森です。
今回は雑記です。
突然ですが、皆さんは国や役所が発行している公文書や資料に目を通したことはありますか。
お仕事などで一度でも目を通された事のある方ならご存じかと思いますが、とにかく表現が難解で一つの文が長いです。
最近は各自治体とも「お役所言葉」改善に取り組みつつありますが、国の資料は依然として難解なものが多くあります。
一方、以前ご紹介した厚労省の取り組みをはじめとして、国が公開している資料の中には「結果としてシュールになったもの」や「どうしてこうなった」というものも数多く存在します。
今回はそのひとつ「全国都市防災・都市災害主管課長会議 」の資料をご紹介したいと思います。
全国都市防災・都市災害主管課長会議
東日本大震災を初めとして、年々起こる「想定を超えた」激甚災害。
これらの対策として被害想定区域や規模を見直し、それに係る整備の事例などを共有する会議です。
ちなみに当該ページのトップの説明はこんな感じです。
東日本大震災の発災、南海トラフ地震及び首都直下地震の被害想定の見直しなどにより、都市防災行政の重要性がより高まっている状況を踏まえ、地方整備局、地方公共団体等の都市防災行政を主管する部局に向けて、都市防災、都市災害の最新情報や事業の情報提供を行うことを目的とし、開催しています。
のっけから読点が多い。
1つの文に対して読点が7つ。ケンシロウの胸の傷じゃないんだから。
ちなみに読点は1文に1〜2個が望ましいとされており、3つ以上ですと文章が冗長に感じられるのだとか。
都市防災に関するその他の取組について
出っぱなから色々ツッコミどころがありましたが、今回は「都市防災に関するその他の取組」の中の「都市再生安全確保計画制度」の資料をご紹介したいと思います。
この制度を超大雑把に説明すると「大規模地震の対策のために都市構造を色々いじるなら国からお金出すよ」という制度です。
特に大都市圏にとっては重要な事業なのですが、果たして資料はどうなっているのでしょうか。
平成29年度版
ざっと確認した限り、平成29〜31年度版の資料が確認できましたので比較していきましょう。
大きなお金が動く事業ということもあり、基本的に資料の流れは一緒。焼き増しです。
流れとしては大規模地震のデータ→事業の進め方→補助対象・事例紹介、といった感じです。
見ていただければお分かりかと思いますが、要所要所で画像が劣化しすぎてモザイクみたくなっています。
下の「事業の進め方」もモザイクすぎて良くわからないことに。
「防災公園のイメージ」「対象事業のイメージ」も画質がヤバいです。
文字は比較的クッキリしているので、pdf全体の画質をやむなく落としたのではなく、画像取込時に何らかの問題があったのだと思います。
ですから本チャンの会議ではキチンとした画質のモノが配られたのでしょう。でないと皆帰っちゃいますからね、こんなの。
平成30年度版
だいたいこのテのミスに関しては翌年度版は修正されていることが殆どです。
次年度版を確認してみると、若干の劣化は見られるものの文字が読めるようになっています。
都市再生安全確保計画制度(30年度版) より引用
事業イメージも、かなりモザイク感が軽減されています。
ガラケー時代にメールで添付されてきた写真のような画質まで来ました。
あと一息です。
平成31年度版
ええと、何故か画質が逆戻りしています。
なぜか画質が平成30年度>平成31年度≧平成29年度くらいの順に。
H29年度
H30年度
H31年度
ここに来てまさかのフェイク。あえての画質で温故知新を体現してきました。 すごいぞ国交省。
国の資料は結構シュール
このように、国の文書や資料はたまにシュールなものが混ざっています。
というか先ほど気が付いたのですが、官公庁のページって何故かSSL化されていないものが結構混ざっていますね。
例えば厚労省のページはhttps〜で始まるのでSSL化されていますが、総務省などのページはhttp〜のままです。
何か省庁同士で仲悪いの?と勘ぐりたくなるような構造です。笑
皆さんも機会があれば、ぜひ省庁のサイトにもアクセスしてみてください。意外と面白い発見があるかもしれません。
今回はここまで。