どうも、森です。
今回は陸上スパイクの話題です。
陸上スパイクの1年の流れ
陸上競技用のスパイクは秋から初冬にかけて新作が発表され、冬に生産されます。早いもので、1月には新作が店頭に並んでいます。メーカーによって多少の差はあれど、概ねこの流れです。
セールの時期はいつ?
早いものでいえば、高体連のブロック大会時期あたりにはセールにかかっているスパイクもあります。ただ、本格的なセールはやはり次年度の新作発表以降の晩秋〜初冬あたりからでしょう。
販売店としては次年度のスパイクが店頭に並ぶまでに旧モデルを捌きたいでしょうし、決算時期(12月や3月が多い)の関係から、3月には各スパイクとも相当安くなっています。
セールの時期≠買い時
単純に価格のことだけを考えれば、3月以降が最も安いといえます。
とはいえ、ここで注意しなくてはいけないのがセールの時期と買い時はイコールではないということです。
当然、ある程度の値引きが発生した時点で人気モデルや人気サイズは完売してしまいます。特に25.5cm〜27cmあたりの人気モデルは即売り切れてしまいますので、この近辺のサイズの方の買い時は少し早めといえましょう。
価格の推移を予想してみる
セールの時期については概ね予想はできますが、前述のとおり人気モデルなどは完売も早いです。初心者用は入学シーズンから売れてくるでしょうし、上級者用は年明けあたりから売れてくるものと思われます。
とはいえ、価格の推移には一定の傾向があると考えられます。今回はgoogle trendsとinternet archiveから価格の推移を予想してみましょう。
google trends
以前の記事でも触れたとおり、グーグルトレンドは「特定のワードがどの時期にどのくらい検索されているのか」を知ることができます。
ということは、検索されていない時期=需要が落ち込んでいる時期と考えられます。需要の落ち込む時期にセールがかかっていれば、在庫のあるうちにセール品が手に入りやすくなるはずです。
「陸上スパイク」で検索
「陸上競技 スパイク」で検索してもほぼ同様の結果でした。概ね同じようなワードで検索されているのでしょう。
3年分を出してみましたが、概ねシーズンイン前後をピークとした周期になっているのがわかります。
▲シーズンイン前後に大きなヤマ
2018年のサイクルで見ても、ボチボチ全国的に試合が始まるシーズンと合致します。ということは、このあたりでは既に目ぼしいセール品は完売しているとみてよいでしょう。
▲北国ではちょうど初戦の時期
細かく見ていくと、関連ワードも2月末あたりから検索数がグッと上がっていく傾向にあります。目ぼしいモデルは2月あたりまでに確保しておくべきでしょう。
「クロノインクス」で検索
ミズノのフラッグシップモデル「クロノインクス」はどうかといいますと、1年を通して結構検索されています。耐久性はないスパイクですので、シーズン中の買い替えが発生したりする関係でしょうか。
▲スパイク全般とはやや傾向が異なる
とはいえ、時期的に国体終了のあたりから1、2月にかけては検索数が落ち込んでいます。欲しいサイズがある場合、11月〜12月あたりのセールで確保しておくべきでしょう。
年始になると、懐の温まった学生陣が実店舗に突入してきます。社会人的には12月が良いのではないでしょうか。私はそうしています。
「ジェットスプリント」で検索
細かい部分はクロノインクスと異なりますが、大まかな傾向は合致しているといえましょう。
特に今年の白カラーは人気でしたし、こちらも耐久性のないスパイクです。今年履いてみて「良かったな」と思った方は、年末あたりに早めに確保することをお勧めします。
▲年始にヤマがあるのは2018年新発売のため
internet archive
インターネットアーカイブは、サイトのデータさえ残っていれば過去のサイトを見ることができるツールです。
正直、通販サイトはセールにかかった時点でURLが変わってしまうことも多く追いきれないため、今回は簡易的に価格.comのキャプチャを見ていきましょう。
6月の状態
下記のとおり、なぜか4月5月のデータがありませんでした。
▲本当に謎
6月以降のデータはありそうなので、まずは6月2日のデータを確認しましょう。
▲全体的にエントリーモデルが上位
1位のアシックス エフォートはエントリーモデルです。時期的にも新入生層が購入したのだと思われます。
細かい在庫状況のデータは拾えませんが、エントリーモデルはかろうじて前年度モデルのものも手に入りそうです。
8月の状態
6月はエントリーモデルが上位を占めていましたが、8月頭になるとこのような状態になります。
▲ミズノ製、他社に押されすぎ
ズームビクトリーは中距離用のスパイクだったハズですが、まさかの売れ筋トップ。あまり硬いプレートは…という短距離選手でも使えるには使えます。定価は税込で17,280円。ということは、この時点の最安値でおよそ3割引ほどでしょうか。
注目のジェットスプリントも、定価24,840円に対してこの最安値ですから、同じく3割引ほどといったところでしょう。
値引額的には、この感じが11月まで続きます。もちろん微妙な値下がりや1店舗限定でのセールはあるでしょうが、全体の傾向としてはシーズン終了までほぼ横ばいです。
ということで、2足目で欲しいスパイクがあるなら8月あたりに買ってしまうのも手です。
11月の状態
11月に入っても、初旬はそこまで大々的な値下がりはしていません。しかし、11月下旬になりますと状況が一変。以下11月20日のキャプチャです。
▲アディダス製のスパイクは最初から無かった扱い
全体的にナイキ製品が値下がりしているせいもあって、ナイキ製品が上位を賑やかし始めます。ズームビクトリーは更に値下げ。ジェットスプリントも値下げ。
このあたりからどこにも在庫がなく、欠品するサイズが出始めます。
12月の状態
この記事を書いている12月13日の状態です。
▲圧巻の価格
かなり値下がりしています。ジェットスプリントはエグい値段になっていますね。4割引ほどになっているものが目立ちます。実質的に、ここがひとつの底値になるモデルも多くあるでしょう。
ただ、やはり上位の商品は完売しているサイズも多く出てきています。これ以降も値下がりはするのでしょうが、サイズが残っている保証はありません。
まとめ
長くなりましたが、今回のまとめです。
・セールは8月から。本格的なセールは11月以降から
・シーズン中に使いたいなら8月に買うのも手
・人気モデルは年始までに買うのが吉
・サイズの在庫があるなら3月くらいがお得(?)
年度末のセールについては対象になるものと、そうでないものが出てくると思います。3月は主要サイズも完売しているものが多いでしょう。ということで、セール品は11月〜1月頭のものを買うのが良いのではないかと思います。
ただ、スパイクは「欲しい時が買い時」というのが大前提です。
今回の記事は「練習と試合で同じスパイクを履きたい」「今シーズン履いたものと同じのがもう1足欲しい」という方向けの記事です。新たなスパイクを買うときには、小売店で試着することをお勧めします。
それでは良いスパイクライフ(?)をお過ごし下さい。
今回はここまで。