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2021年2月の雑記【チラシの裏】

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caution!

毎月末更新の雑記です。それ以上でも以下でもありません。

今月のチラシの裏

どうも、森です。
繁忙期に差し掛かり2月が一瞬で過ぎ去ってしまいました。忙しいというのは何かをやらない理由にしがちですが、日々の生活や暮らしをより良くしたり、より良い環境に行きたいとなれば日々の積み上げは必須です。忙しいなりに少しずつ能力を向上させていきたいと思います。

オタモイ遊園地再開発の話

以前コッソリ記事にしていた小樽のオタモイ遊園地の跡地に再開発の可能性が浮上してきました。オタモイといえば一部廃墟好きなどの界隈では有名な場所なのですが、まさかこういった形でスポットが当たることになるとは思いませんでした。

オタモイ海岸は景観こそ素晴らしいですが、遊園地があった当時より崖や海岸が浸蝕されており断崖絶壁に近い地形となっています。ですから現地を知る方々も「ロマンはあるけれど、現実的に再開発なんて出来るの…?」といった感じで非常にザワザワしています。

似鳥会長といえば商魂逞しくブームに目敏いですが「勝算の薄い戦はしない」タイプの経営者です。現地調査費だけで5,000万円というのは流石に伊達や酔狂の域ではないでしょう。しかもこのようにプレスリリースまでしているということは、それなりのビジョンか腹案があってのことだと思います。今後の動きの期待大です。

北海道の廃墟

上で廃墟の話を出したので追加で書きます。北海道という土地は炭鉱・漁業で栄えた町が多いのですが、炭鉱業は1970年代前後にエネルギー政策転換などの煽りを受け撤退。漁業も全盛時はシーズンになると出稼ぎにやってくるヤン衆で賑わったようですが、これも1900年代の前半には既に衰退していたようです。

ここで台頭してくるのがリゾート開発。2007年に財政破綻した夕張市はこのリゾート開発に注力した反動をモロに喰らってしまったパターンです。何だかんだ道内の農業に向かない地質の町は観光業にシフトして大なり小なり痛い目に遭っています。

1990年代〜2000年代初期あたりに閉業した建物はかなり朽ちてきており、既に完全崩壊や撤去されてしまったものも数多くあります。苫小牧の白鳥湖遊園地、登別の天華園、定山渓の秘宝館などは完全解体される前に一度見に行きたかったなと後悔しています。廃墟に侵入するのは犯罪なのでやりませんが、面白そうなスポットがあれば無くなる前に足を運ぶ癖をつけておきたいですね。

陸上競技の記録を別視点で評価する

いつかチラ裏で体重(身長)別の階級制を陸上、特に短距離フィールドに導入したらどうなるかを考察してみて欲しいです

HN「投げマン」さんより上記のコメントを頂きました。陸上競技というのは「その種目の記録」という1つの指標で評価されるシンプルさが良くも悪くも魅力ではあります。しかし野球のセイバーメトリクスやボクシングのパウンド・フォー・パウンドのような考え方があっても面白いかもしれないと思い、ざっと3パターン考えてみました。

(1)体重ごとのクラスを設ける
(2)体重に応じ記録を補正する
(3)距離を補正する

(1)体重ごとのクラスを設ける

例えばマスターズ陸上はM35、M40と5歳ごとの区切りがあります。このように特定の体重ごとにクラスを設けると、恐らく男子の50kg未満や80kg超級あたりは過疎傾向となり興行的には成立し難いでしょう。

現実的にやるとしたら福井のアスリート・ナイト・ゲームスのようなワンマッチ・レースや大分の国道1BAN、福島のももりんダッシュようなイベントになるのではないでしょうか。これなら他種目からの挑戦者も参入し易いと思われます。体重100kg超級で日本最速は誰なのか?記録はどのくらいなのか?というのは明確な答えが出ていないテーマなので、上手くやれば興行として成立するかもしれません。細かな階級分けが難しいなら「50kg以下軽量級日本一決定戦」「100kg超級日本一決定戦」のような特殊イベントにしていく方法も考えられます。

(2)体重に応じ記録を補正する

実は年齢に応じた記録「Age-graded time」は計算をしてくれるサイトがあります。例えばキム・コリンズの40歳9秒93のAge-graded timeは9秒51。世界記録と同等かそれ以上の価値があるという計算になります。

このような統計処理を応用し、標準から外れた体重には補正をかけることは出来うると思います。ただし、この方法を採用すると1着でゴールした選手が補正で降着して3着になってしまうといったケースが頻発する可能性があります。やる側・見る側がシンプルに決着を理解できるのが陸上競技の良いところなので、ワンマッチ・レースなどにはこの手法は不向きでしょう。

したがって補正した記録は集計して年間ランキング化するか、ハンガリアンテーブルのポイント化するのが良さそうです。ポイントを累積式にすれば、体重が標準より外れていてレースに多く出れば上位に行ける仕組みとなります。年間ランキング上位に賞金を出す形にしても面白いですね。

(3)距離を補正する

上に挙げた手法がワンマッチ・レースやイベントに不向きであることを解消しようとするなら、標準から外れた体重分の距離を補正して短縮する方法が考えられます。この場合はもはや100m走が100mでなくなるので、完全にエキシビジョン・レースとなります。小柄な長距離選手であれば40kg台もいますし、軽量級の選手が有利なルールかと思われます。距離がグッと短くなってくれば失速区間も短くなるので、速筋極振りのパワーリフタータイプの選手にも勝ちの目が出てきくるでしょう。

ここまで来ると競技会というより、人間とサラブレッドを競争させるバラエティや体◯会TVのようなノリになってきそうですね。

その他

いわゆるアダプテッド・スポーツのチーム競技には障害グレードによる制限があります。同じ条件で競争すると障害の程度の軽い選手が無双してしまうので、1チーム合計点が◯◯点以内に収まるように、という具合です。ゲームのデッキコストのような感覚に近いですが、体重をグレード化して1チーム◯◯点以内でリレーを組むというイベントも考えつきました。とはいえリレーは1チーム4人も集める必要があるので、ちゃんとした興行として成立するビジョンがなかなか浮かびませんね。

興行的な面だけを考えるならRed Bull400をもう少し短くした「坂ダッシュ王」とか、東京競馬場の2400m芝コースを激走する「人間版日本ダービー」とかの方がイベントとして成立するかもしれません。スポーツマネジメントやスポーツビジネスは完全に素人なので、あまり面白い案が出せませんでした。無念です。

 

今回はここまで。