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廃校を改装した芸術広場「アルテピアッツァ美唄」を訪ねる

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皆さんは「芸術」というと、どんな印象を受けるでしょうか。何だか敷居が高い感じがする、という方も少なくないでしょう。

しかし芸術というのは本来、もっと開かれていて自由なものなのかもしれません。今回はそんな空間「アルテピアッツァ美唄」を訪ねてみました。 

概要

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄は、今を生きるすべての人が、無心に、自由に、思い思いの時間を過ごすための芸術広場です。

公式サイト より引用

「アルテピアッツァ」はイタリア語で「芸術広場」。ここではイタリアを主な拠点に活動している彫刻家、安田侃(かん)先生の作品が約40点展示されています。氏は北海道美唄市の出身で、北海道内にも多くの作品が展示されています。

名前をよく存じなくても「札幌駅南口の白いオブジェ(妙夢)を作った人」と言われればピンと来る方も多いのではないでしょうか。 

アクセス・営業時間など

営業時間:9:00〜17:00(カフェは10:00〜)

定休日:火曜日、祝日の翌日

入場料:無料

千歳空港からは車で1時間15分、札幌市からは車で1時間ほど。都市圏からのアクセスは良好です。美唄市には駅もあるので、片道5kmを歩く根性があれば徒歩でもアクセスできます。

館内・周辺を散策してみる

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▲右手には札駅オブジェの色違い(?)が
敷地内に入ると、まず景観に圧倒されます。景色も含めて作品なのだと言わんばかりに、大胆かつ贅沢に空間を使って作品が配置されています。

作品に細かな蘊蓄やキャプションはなく、まさに「無心に、自由に、思い思いの時間を過ごす」場の構成要素となっています。

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▲訪問者用のゲストブックもある
作品が展示されている建物は主に2つあり、それぞれがノスタルジックな空間を形成しています。

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▲こちらの棟には作品の売店も

屋外はもはやアートスペースというより憩いの場のようでもあります。探訪時も芝生を遊び回る子ども達や、レジャーシートを敷いてのんびりしている人などが思い思いにゆったりとした時間を過ごしていました。

ありのままの自然空間では草木も生え放題になりますし、かといって徹底的に整備された自然というのは居心地が良くないものです。このあたりのバランス感覚は、管理運営されている方々のセンスの賜物だなと感じました。

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▲細やかな整備のなせるワザ

広場空間のほか、周囲の森にも作品群が点在しています。ちょっとした冒険気分で作品を探したり、森の少し拓けた空間から広場を眺めることもできます。違ったアングルで作品を見ると、同じ作品でも印象が変わってくるのが不思議なところです。

「カフェアルテ」で一息

「ゆっくりお茶を飲めるスペースがあったら」との要望で2007年にオープンした「カフェアルテ」ですが、この空間も大変素晴らしいです。人の導線や視線とアートが自然に交わるような構造になっています。 

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▲洒落たメニューをむさい男2人で粛々と完食

季節ごと再訪の価値アリ

木漏れ日、鳥の泣き声や小川のせせらぎといった自然と調和した彫刻群が渾然一体となった空間でした。まさに「無心に、自由に、思い思いの時間を過ごすための芸術広場」のコンセプト通りといえましょう。

紅葉時期や積雪期にも趣のある風景が見られるそうなので、機を見て再訪したいと思います。 

 

今回はここまで。