ヒトは一生の三分の一を眠って過ごします。それだけ睡眠は大切なわけですが、多くの人が1日にどのくらいカロリーを摂取したのか自覚がないように、睡眠時間も目分量で捉えがちです。
とはいえ手作業での記録は面倒で続かないものです。どうせなら手軽に記録したい…ということで、今回はApple Watchを装着するだけで睡眠をトラッキングできるアプリ「AutoSleep」をご紹介したいと思います。
概要
現在、睡眠関係のアプリは有料無料問わず100以上存在しています。適正な睡眠サイクルを指導してくれるものや、眠りにつきやすいようヒーリング音を流してくれるものまで出ています。
一体どれを選べば良いのか迷ってしまいますが、特に拘りのない方にはまず「AutoSleep」をお勧めしたいです。細かい設定も必要なく、Apple Watchを着けたまま寝るだけで睡眠の質や深度をグラフ化してくれます。
Apple Watchを使って自動であなたの睡眠を追跡します。ボタンを押すこともApple Watchにアプリを入れる必要もありません。
進化したヒューリスティックを使うことでAutoSleepはあなたがどのくらいの睡眠を取ったかを測定します。あなたは何もする必要がありません。 AutoSleepはあなたの睡眠を追跡し品質を分析した上で、朝目覚めた時にiPhoneに通知します。
主要機能
Apple Watchを着けたまま眠ることで、大まかに「睡眠時間」「睡眠の質」の記録(評価)を取ることができます。深い睡眠の時間や心拍数もトラッキングされているので、慢性的な疲労も客観的にチェックすることができます。
▲エクササイズアプリと似たインターフェイス
初期状態でいきなり使っても十分な精度ですが、睡眠検出レベルやゴール設定は変更可能です。基準と比較し、概ねどのくらい睡眠が不足しているか直感的に分かりやすい表示になっています。
また「寝るときは何も身につけたくないんだけど…」という方の使用も想定してか、Apple Watchを付けずともトラッキングが可能です。
▲設定も直感的にカスタムしやすい
特徴・使用感など
多くの睡眠アプリは入眠時にスタートボタンを押すなどの必要がありますが、これはApple Watchを装着していれば寝落ちしていてもOK。手軽さは群を抜いています。
眠りの深さを時系列で追うこともできますので、寝ぼけて中途覚醒してしまった日の記録などもハッキリ取ることができます。
▲眠りの深さが波状になっているのが分かる
▲長さ≠質というのがよく分かる
特に「睡眠の質」はソファで寝落ちした時や夜更かしした時はかなり低く、実際に翌日の体調も芳しくないことが多いです。このように、日々のコンディションと睡眠の時間や質を客観的に記録することができます。
このアプリ自体がApple Watchのバッテリーを著しく消費させることもありませんが、万一途中で電源が落ちて正確な記録が取れず平均値をズラしたくない場合、特定の日を記録から除外することもできます。
▲ワンタップで除外可
良い点・悪い点
手軽で操作感良し
まるで純正アプリのような相性の良さで、直感的なインターフェイスで操作できるのが強みです。また、睡眠アプリを使っている上で生じる不都合(ウォッチの充電が途中で切れた場合など)にも対応手段が揃っており、ユーザビリティも考えられた設計になっています。
オマケ機能はない
機能自体は至ってシンプルなので、目覚めやすいタイミングでアラームを鳴らしたり、いびきを検知したりダイエット記録などを一緒に管理してくれる機能はありません。
私は全く気になりませんが、十徳ナイフ的なお得感を求めるならば別のアプリが良いと思います。
総評
どんなケア方法やサプリメントより効果的に脳や肉体をリカバリーできる手段は「睡眠」です。エクササイズ記録アプリは入れているけれど睡眠トラッキングはしていない、という方は是非トラッキングアプリを導入することをお勧めします。
「AutoSleep」は一応有料アプリですが、そもそも睡眠トラッキングアプリはインストールが無料でも全機能解放は有料というケースが多々あります。どれにしようか決めかねる場合は無料版で色々試してみるのが良いかもしれませんね。
今回はここまで。