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時代に逆行してアディゼロジャパン4を入手したのでレビューします

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caution!

本記事は旧モデルのレビューです。

現行モデルとは若干仕様が異なりますのでご了承下さい。

現在、ランニングシューズは高機能化が進んでいます。

ランナーが自分の競技レベルや足型に合ったシューズを選べるようになった一方、スプリンターはシューズ選びに悩まされることも少なくないでしょう。

今回は幅広いスピードレンジに対応してくれそうな「アディゼロジャパン4」をレビューしたいと思います。

概要 

世界のトップマラソン選手たちに向けて日本のシューズクリエイター、大森敏明氏がデザインしたニュートラルシューズ。

レースの間も、速度を上げるトレーニングにも適した、足をしっかり固定するフィット感に仕上げている。

次の一歩にエネルギーをリチャージする、高い反発力を誇るクッショニングも搭載。透湿性に優れ、まるで裸足で走っているかのように思えるほど軽いメッシュアッパーは、しっかりしたサポート力も発揮する。

アディダス公式 より引用

10年以上の歴史を誇る「アディゼロジャパン」シリーズですが「ニュートラルシューズ」の名のとおり、過不足ない仕上がりが特徴です。

ナンバーごとに好不評の差はありますが、概ね一定のリピーターがいるシリーズとえます。

カタログスペック

・シューレースクロージャー

・メッシュとテキスタイル、シンセティック素材のアッパー

・耐久性に優れたadiWEARアウトソール

・様々なコンディション下でも高いグリップ力を発揮するContinental™ラバーアウトソール

・反発力のあるBoostミッドソール

・重量:226 g(27cm 片足重量)

・ミッドソールドロップ:10 mm(ヒール:27 mm / 前足部:17 mm)

・アーチタイプ:高

重量は226g。完全スプリント向けの同社「TAKUMI SEN(約170g)」などと比べると特筆すべき軽量さではありませんが、アシックスのGT-2000やNIKEのペガサスシリーズ(約280g〜)と比較すると十分に軽さを感じられます。

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▲だいたいランシューって中国かベトナム製ですよね〜 

外観

前シリーズとの違いはアッパーの補強。

「3」まではスエード地っぽくなっていたつま先周りの補強が全て靴の内側に入る形になっています。これで縫い目から裂けたりしにくくなった感じでしょうか。

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▲補強部以外はオレンジのインソールが透けて見えるほど薄い

後はお馴染みのブーストミッドソール。発泡スチロールのようなこの部分はシューズがどのカラーでも白。ぶっちゃけデザイン的に正直どうなんだと思うこともあります。 

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▲今回はシューズが白なので非常にマッチしている

アウトソールは前モデルと大きな違いがあるようには見えません。グリップパーツはチップが散らばっているようなのは剥離しがちなので、このくらいが有難いです。

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▲屋内でも屋外でも適応できそう

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▲プロネーション防止の傾斜もアリ

特徴・使用感など

アディダスのランニングシューズ全般がそうなんですが、特に踵周辺のフィット感、ホールド感が良いです。そのため実際の重量より軽く感じます。

私のような強めのフィット感が好きな人はハマると思います。某N社の包み込むようなフィット感だと物足りない方には良いかもしれません。

ドロップは見かけ上そこまでフラットではありませんが、重心が強制的に前に転がされるような感じはありません。私は土踏まず辺りから面で接地するタイプなので、この過不足ない感じはありがたいです。

サイズ感は公式では「タイトフィット:通常よりハーフサイズ大きめを推奨」とありますが、個人的には特にタイトな印象はナシ。私は通常と同じサイズで問題ありませんでした。 

良い点・悪い点

幅広いスピードに対応

ジョグからスプリントまで、一足で対応できるシューズではないでしょうか。トラックや屋外の坂道にも対応できるポテンシャルがあります。

クッション性のあるシューズにありがちな重たい感じがなく、軽量で薄いシューズのようなペラ感もありません。

入手しやすい

値下がりしやすく、流通量も多いので複数足揃えることもできます。定価ですと15,000円以上しますが、10,000円を切ることも珍しくありません。というか5,000円くらいで投げ売りされることもあります。

短距離では反発の恩恵を感じにくい

高反発との触れ込みがあるミッドソールですが、短距離の動きの中ではそこまで恩恵を感じられないかもしれません。長距離の接地時間は0.2秒弱、短距離は0.1秒前後ですので、その辺りの差かと思います。

総評

厚底+高反発がトレンドのランニングシューズ市場にあって、独自路線をひた走るアディダスの主力シューズです。足型が合うなら、持っていても腐らせることはないと思います。

次モデルの「5」はかなり造りが変わったので、従来の感じが好きな方は今のうちにストックしておくのも良いかと思います。

 

今回はここまで。 

▼足幅が広い方向けのモデルもあります