北国では冬の間、除雪困難などの理由により通行止となる道路があります。
では、閉鎖中の景勝地はどうなっているのでしょうか。
今回は冬期閉鎖中の「五色沼(五色湖)」オンネトーを訪ねてみました。
概要
「オンネトー」は、足寄町東部・阿寒摩周国立公園内にある湖です。
名前の由来はアイヌ語で「年老いた沼」「大きな沼」の意味だそうです。酸性の湖水や周辺環境などの条件により、五色に変化することで知られています。
オコタンペ湖、東雲湖とともに北海道三大秘湖の一つとされているそうですが、シーズン中は観光客も多く訪れます。
アクセス・営業時間など
オンネトーそのものに営業時間はありませんが、直接接続している道道664号、949号は12月上旬〜4月まで閉鎖されるようです。
冬期も野中温泉までは除雪されていますので、ここから徒歩で2kmほど歩くことになります。
営業時間:日帰入浴10:00〜19:00(露天風呂11:00〜)
定休日:無休
利用料:大人350円、子供200円
野中温泉は冬期の閉館日があるようです。宿泊を予定されている方は注意。
足寄町の市街地からは1時間ほどですが、札幌からは4時間以上、釧路市街地からも2時間ほどを要します。
夏期はバスツアーもあるそうですが、冬期間は通行止の箇所がありますので公共の交通機関でアクセスする方法はありません。
周辺を散策してみる
冬にアクセスする場合、野中温泉駐車場から徒歩で移動することになります。
▲この日は積雪が深くなかったのが幸い
駐車場のすぐ側にゲートがあります。やはり冬期は車での乗り入れはできないようです。
▲ここからは除雪ナシ区間
まだ積雪も浅い時期でしたので、今回は長靴で十分でした。1月2月あたりはスノーシューで訪れる人もいるようですね。
意外と訪問者がいるようで、先客の足跡が結構ありました。
▲道は一本道なので、まず迷うことはない
15分もかからずにオンネトーに到着。何だかポップな字体ですね。
▲フォントは誰が選定したのだろう
雪原と化したオンネトー
数日前の積雪の影響で、ロンダルキア平原のようになっていました。これが10日くらい前なら凍結した湖面が見られたそうな。
▲これはこれで雄大な感じで良し
所々で雪の被っていないスポットがありましたが、エメラルドグリーンっぽい色でした。
かなり厚手の氷となっており、上で飛んだり跳ねたりしたくらいではビクともしないくらいになっていました。
▲写真だと伝わらないけれど、湖なので当然深い
天気が良かったので、雌阿寒岳と阿寒富士が良く見えます。
雌阿寒岳は日本百名山の指定を受けているだけあって流石の見応えです。
▲ここもポップなフォントが使われている
▲この日は頂上までよく見える状態
秘湯・野中温泉
1時間ほどの散策の後、野中温泉に立ち寄りました。
時間帯が良かったのか、友人と2人で貸し切り状態でした。
▲除雪の行き届いた駐車場
建物自体は古いはずですが、一部改修されており清潔な印象。館内は携帯の電波も通っており、不便さは感じません。
▲木を基調とした造り
内湯と露天が1つずつ、洗い場はナシという簡素な造り。
オンネトーと同じ独特のブルーの湯は硫黄臭が強く、豊富な湯量と相まって泉質は良く感じました。
▲綺麗なブルーの湯
▲ここが洗い場なのか…?
▲外湯。若干ぬるめながら、無限に入っていられる感じ
ちなみに内湯は冬でも窓全開ですが、これは硫化水素対策。閉めると最悪死にます。
▲実際に近隣の温泉で死亡事故も起きている
館内には看板猫(?)も徘徊しており、心身ともに癒される空間でした。
▲昔実家で飼っていた猫を思い出した
景勝地は冬でも景勝地
景勝地はオフシーズンでも十分綺麗でした。
散策時間もトータル1時間少々で済みましたので、秘境ながらもそこそこのアクセスです。
ただし、周辺は携帯電波が圏外なので、万一のことを考えると複数人で行くのが良いと思われます。
今度は積雪前に行ってみたいですね。
今回はここまで。