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ジブラルタ生命からスカウトが来た時の話でもしようと思います

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今週のお題は「〇〇の成長」です。成長がテーマなら何でも良いそうな。

社会人になってから「成長」について真剣に考えたのは、転職のお誘いを受けた時です。

今回は当時の経緯やら思ったことをつらつらと書いていきます。

経緯 

まずジブラルタ生命って何?って話ですが、外資系の生命保険会社です。

イメージ調査でも国内大手会社の知名度が6〜7割に対し3割程度。あまり世間に知られた会社ではないかもしれませんが、アメリカの超大手プルデンシャル・ファイナンシャルグループが母体です。

営業にあたる階級はライフプラン・コンサルタント(LC)と呼ばれ、小売、営業関係なく謎の基準、ルートでスカウトの連絡が来るようです。

他の方々の体験談を見ると、知らない電話番号から引き抜きのお誘いがあるパターンが多いようです。推薦者の名前も教えてもらえなかったりするそうな。何だそれ。

私の場合、個人的に繋がりのある方から直接のお誘いでした。要は管理職として昇進したので、部下として手元に置きたいという話です。

まぁ、能力があっても知らない人とゼロから信頼関係を構築していくのは大変です。知人ならその辺もラクだということでしょう。

転職のつもりがなくても話を聞きに来てくれ、ということで営業所にお呼ばれして行きました。

説明会の内容

営業所では主に支社長から今の勤め先や収入のヒヤリング、会社の理念などの説明を受けました。

会場やタイミング次第では複数人や集団で説明を受けることも多いそうですが、私はソロでしたのでけっこう雑談もしました。

ちなみにこの説明は3ステップ、別々の日に分けて3回あります。途中で辞退することもできますが、何だか面白そうだったので私は3回の説明を全て受けてきました。

3回という回数がまた絶妙で、インターバルの期間は説明会の内容を咀嚼し考える期間になります。

「成功とは物心共に満たされていること」「社会貢献とは」「成長とは」「その仕事に将来性はあるのか」といった、あまり縁のなかったフレーズが頭をグルグル駆け巡ります。

曲がりなりにも社会人として勤務して数年、これまで成長と思っていたのは単に環境に適応しただけなのではないか。 トータルの能力は伸びていないのではないか。

今まで考えてこなかったことを改めて考えるきっかけになりました。

驚きの報酬体系

「何も隠すような事はないから何でも聞いて良いよ」と言って頂いたので、給与や離職率なんかも色々聞いてきました。

まずビックリなのが報酬体系。私はLCを統括する「営業管理職(所長相当)」というクラスを勧められました。7ヶ月の研修期間を経て即管理職、という胃が崩壊しそうなコースです。代わりに固定給が月50万円+インセンティブ。何かのバグみたいですね。

以下、その時に見せて頂いた年収表です。

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2017年かそこらの表なので今とは若干違うかもしれませんが、平均的には高いですね。

というかLCの最高額、最初見たときは入力ミスかと思いました。年収1億2千万円て。

これはフルコミッション(完全歩合)制を採用しているから成せることでしょう。よくある固定給+インセンティブとは違い、フルコミッション制は上限が青天井。

研修期間の2年は固定給が支払われますが、その後は個人事業主扱いとなるため成果が出なければ収入は0という超実力主義の制度です。

ちなみに知人の前年度の年収が約1,300万円、説明に来た支社長に至っては2,000万円以上。お2人ともまだ30代です。何かのバグか。

ただ、それだけの報酬を得る優秀な人材がいる一方、離職率は高めです。

LCの研修期間2年が終わった時点で半分は退職するとのこと。

若者の早期離職率が3割くらいですので、ざっと倍くらいですかね。何かと年功序列は批判されがちですが、完全実力主義だとこうなります。

成長とストレス

生保系の仕事は今の友人・知人関係を崩壊させるリスクがありますし、外資系の実力主義に100%振り切れた制度も肌に合わないと感じて辞退しました。

しかし、今の仕事では会えないようなギラついた感じの方々の話も聞くことができましたし、異業種の方々と接するのは非常に良い経験になりました。

やはり成長には異なる価値観と接することが必要なのかな、と改めて感じました。同じような価値観の人で群れすぎないようにしなくては。

 

今回はここまで。