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寂寥の地、釧路湿原・達古武湖〜細岡展望台を訪ねる

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日本最大の湿原、釧路湿原。

18,290haという途方もない面積を誇りますが、釧路湿原本体は草木が茂っており湿地というよりサバンナ然としています。

その代わり傍流・支流は多岐に渡り、接続する釧路川をはじめ「シラルトロ湖」「塘路湖」「逹古武湖」の3つの湖があります。

今回はそのひとつ「逹古武湖」 を訪ねてみました。

概要

「逹古武湖」は釧路湿原国立公園内にある淡水湖です。所在地としては釧路町に位置します。海からは20km以上離れた位置にありますが、元々は海であった海跡湖です。

かつては一帯を牧場としていたようですが、現在は農地としての開発よりも保全に注力されている地区のようです。

アクセス・営業時間など

営業時間:なし

定休日:なし

利用料:なし

釧路市の市街地からは30分ほどですが、札幌市からは4時間以上かかります。

どこをスタート地点にするかでアクセスの労力が変わってきます。 

湖畔にはキャンプ場があり、そこがビュースポットとなっています。それ以外は展望台も駐車スペースもありませんのでご注意下さい。

周辺を散策してみる

駐車場や展望台がないことから分かる通り、オフィシャルな景勝地ではありません。

いつ整備されたか分からない散策道や案内板がありますが、いずれも朽ちており「開発に失敗した感」が凄いです。

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▲のっぺらぼうと化した看板

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▲散策道?らしきもの

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 ▲草木は伸び放題で倒木もアリ

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▲自転車の通行スペース。狭い。

キャンプ場の景観は良好だそうですが、逆にいうとそれ以外からの眺めは特筆すべきことはありません。

たぶん景勝地としては「シラルトロ湖」「塘路湖」の方が良いでしょうし、スケール感でいえば「摩周湖」「屈斜路湖」のほうが格段に上。

さながらラーメン激戦区で何故か潰れない零細店。それが逹古武湖です。

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▲まぁまぁ綺麗ではある

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▲キャンプ場のカヌーが利用できるそうな

周辺の景勝スポット

達古武湖単体を見るだけでは若干むなしいものがあるので、お越しの際は近辺のスポットにも足を運んでみて下さい。

カヌーポート細岡駅

カヌーの乗り入れポイントなんですが、釧路川の雄大な流れを間近で見ることができます。夕方に訪れましたが何とも綺麗でした。

こちらは駐車スペースもあります。

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▲深くゆっくりな流れ 

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▲ミンクなども生息しているのだとか

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▲湖を抜け、線路のあたりから入ってくることができる 

細岡展望台

こちらはオフィシャルな景勝地。釧路湿原を一望することができます。

昼間も良いですが、夕方はまた良い雰囲気です。ただし激混みしていますし、ドライバーの運転マナーも悪いので注意してください。 

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▲ちょっとブレてる

デジカメを忘れてしまったので広角で撮れませんでした。無念。

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▲灼けるような赤

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アクセスとしては南北どちらからでもできますが、北側からの方が良いです。

南側はこんな感じの道がずっと続きます。

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▲退避スペースもほぼなし

帰りは南側から行きましたがシカが横切ること3回、キツネが横切ること2回。うち1頭のシカはヘラジカみたいな特大サイズでした。当たったら車大破間違い無しのサイズでした。

まさにワイルドな自然

整備された景勝地も良いものですが、手付かずの(もしくは人工物が朽ちてしまった)自然もまた良いものです。

特に釧路湿原の周辺にはまだまだ面白いスポットがたくさんありますので、そのうち再訪したいと思います。

 

今回はここまで。