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スーツに見える作業着「ワークウェアスーツ」をレビューしてみる

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どうも、森です。

今回はちょっとミーハーにも流行り物(?)に手を出してみました。

 

もういっそスーツの形をしたジャージを着て仕事がしたい!

そう思ったことはありませんか?私は常日頃思っています。笑

窮屈で動きにくい、暑い、すぐ汚れる…機能的で快適なスポーツウェアに慣れ親しんだ人にとって、スーツはその真逆といえます。

スーツ嫌いでもストレスなく着られるスーツというと、選択肢がかなり限られるのが現状です。

今回はそんなスーツ業界に殴り込みをかけてきた新進気鋭の製品「ワークウェアスーツ」のご紹介です。

概要 

ワークウェアスーツは2018年発売。スーツのような見た目と、現場作業に必要な機能性を備えている点が特徴となっています。

開発元「オアシススタイルウェア」はアパレル会社ではなく、水道工事やメンテナンスを行うオアシスソリューションのグループ会社なのだとか。

元々は現場作業員の声から開発が始まった製品のようです。

そんな時、現場の技術員が「作業着だと通勤時や就業後の外出時に恥ずかしいから、わざわざ着替えを持ってきている。営業はスーツが仕事着で羨ましい」とぼやいているのを聞いたんです。

そこで、「仕事終わりにそのままデートに行けるスーツスタイルの作業着」をコンセプトに、スーツ型作業着「ワークウェアスーツ」を開発することが決定しました。

livedoor news より引用

当初は「普段作業着を着て仕事をしている人」をターゲットとして想定していたようですが「スーツを作業着のようにラフに使いたい」層にも想定外にヒットしているようです。 

カタログスペック

今回は最近発売のライトジャケット、フルレングスパンツを購入。他のはパンツの裾がキュッと絞られていたり、丈が9分だったりします。

スーツの代用品として使うならこの組み合わせ一択です。

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▲従来の2分の1の軽さになったのだとか

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▲作業着らしいスペックではある
作業着らしく洗濯機可、4wayストレッチ(縦横に伸びる)、防水・撥水、アイロン不要、速乾、防汚といった嬉しい機能が満載。 

外観

ジャケットはさっきの写真のとおり。質感的にはポリエステルですので高級感はないです。そこを期待されても…って感じでしょう。

パンツはセンタープレスがないタイプです。気になる人は気になる感じでしょうか?

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▲後ろ面は作業着感が出ているが、ベルトを着用すれば隠れる程度

他の製品との比較 

アパレルから出ている4wayストレッチのスーツは綿×ポリエステルorポリウレタン、もしくはナイロン×ポリエステルorポリウレタンです。

どうしてもスーツへの未練が垣間見えますが、ワークウェアスーツに至っては作業着が出発点なので素材はポリエステル100%。作業着を通り越してジャージです。

例えばSHIPS JET BLUEの4wayスーツ。比較的若者向けのデザイン、手頃な価格で売れまくっているようです。

素材はジャケットの表地がナイロン88%、ポリウレタン12%。このポリウレタン部分でストレッチを出しているわけです。

ジャーナルスタンダードも同じような製品を出していますがナイロン89%、ポリウレタン12%でした。

素材の違いからも、アパレル専門の会社との着想の違いがわかります。

特徴・使用感など

アパレルの4wayストレッチスーツにはない、圧倒的なストレッチ感が特徴。

若者向けなのか、ちょっと渡り幅(太腿の部分)がスリムに作られていますが、反則レベルにストレッチが効いているのでこのように公園の芝生でダッシュしても大丈夫です。

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▲通常速度

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▲スロー。ちょっと遊脚の引き付けが甘い

階段の昇降、ちょっとした作業の際も引っ掛かり感がありませんのでストレスなく動けます。

良い点・悪い点

簡単に返品・交換可能

公式サイトや幾つかの通販サービスで注文できますが、いずれも30日以内なら着払での返品が可能です。

サイズ感に不安があれば、まずは複数サイズ取り寄せるといった注文もできます。

ジャージやスエットのような着心地と素材感

まるでジャージのような着用感です。ジャケットも軽量で肩も凝りません。

反面、素材感もジャージっぽいのは否めません。高級感や上質さを求めるのは厳しいかと思います。

とはいえ「スーツの形さえしていればOK」みたいな風土では最強かと思います。

デザインはアパレル会社製に見劣りする

ポリエステル100%かつ伸縮性があるということは、コシや芯がないということ。

何となくフニャっとした感じがしますし、ジャケットの腰あたりのシェイプやパンツのシルエットが少しノッペリしています。

個人の感じ方とは思いますが、私は許容範囲内でした。 

総評

面白いものが出てきたな、という感じです。

個人的には何かと汚れ仕事のある学校の先生や塾講師の方々にもオススメしたいです。

煮詰まった業界にもこれだけの穴があったということで、これからは各社からタフに使えるスーツが出始めるかもしれませんね。

今後にも期待です。

 

 

【追記】

「動きやすい」「洗濯可」という点でいえば、mizunoのムーブスーツもスポーツウェアのノウハウを活かし、タフな使用を想定しています。 

「どうしてもスーツ感は捨てきれない…」という方にはオススメです。

今回はここまで。