どうも、森です。
直近の記事がコラムだったので、今回は雑記的な記事になります。
一応、アクセス数は陸上競技関係が上位占領していますが雑記ブログですので。
もう10年以上も前になってしまいますが、「ほぼ日」の対談で印象的だったものの話です。
糸井重里×つんく♂の組み合わせで、当時発売されていた「リズム天国」の販促記事でした。
中でも2点、両者の印象的なフレーズがありましたのでご紹介します。
一つ目は下記の内容です。つんく♂氏の発言より。
こういうことを言うと本気でやられている方に
失礼になるのかもしれませんけど、
大づかみの部分でいうと
最低限の力を持ってさえいれば、
あるところのレベルまでは、
意外とみんないけるんだと思う。(中略)
きちんと説明すれば、
もともとその子たちが持ってなかった
30点なり、40点なりを
プラスしてあげることができると思う。
(中略)
誰でも、75点までは取れる。
現状ならその75点で食べていくこともできると思う。ほぼ日刊イトイ新聞 - つんく♂さんと糸井重里がなにを話すのか?より引用
つんく♂氏は対談の間一貫してこのスタンスでした。
プロの中のプロ、感性のカタマリみたいな領域は無理だけど「プロ水準」は作れるぞと。
昨今のアイドルブームを予言していたかのような発言に驚かされます。
2006年ですから、今主流のグループは未だほぼ世間に存在していません。
対談の中でも触れられていましたが、これは芸能に関わらず物事全般に当てはまることではないでしょうか。
つまるところ「何らかのプロとして食っていく水準」というのは誰でも到達出来うる水準なのではないかと。そう言われているんですね。
二点目は下記の内容。こちらは糸井重里氏の発言。
あの、なんていうの、 ちゃーんと風呂入って寝る人ね。
毎日、しっかりと同じ時間にね。 それで作曲なんかしてたらね、強いですよ。
村上春樹ってそういう作家ですよ。
だから、作家なのに、 フルマラソンにも出られるし、 税務署の申告も書けますし。 朝早く起きて、午前中に仕事して、 で、奥さんが褒めてくれることが ほとんど唯一の望みっていう。 で、機嫌、別に悪くないし。
そういう人にはかなわないと思いますよ、ほんと。
あの、時代マンガとかだと、よくさ、 こう、病に冒された浪人みたいな人が出てきてさ、 「ゆらり‥‥」みたいな擬音とともに 人を斬ったりしてるじゃない? 無理だっつーの。
ほぼ日刊イトイ新聞 - つんく♂さんと糸井重里がなにを話すのか?より引用
「コンディションを最適化している人がトータルでは強い」と。
最近は経営者も作家も睡眠時間をキッチリとって運動もして…という方が増えたような気がします。
筋肉芸人、なんてのも今の潮流ですよね。
反面、毎晩浴びるように酒を飲んでフィーリングでネタや曲を作って…みたいな人物は芸能界でも減っていってるのかもしれません。
われわれのようなアマチュアスポーツの世界でも「その場でキッチリ記録する人」は強いなと感じることが多いです。
一週間や一ヶ月を振り返って、ガーっと練習記録を付けて毎日つけたのと同じような情報量を満たすことはできます。
できるんですが、やはり毎度毎度のトレーニングで付けた記録や感想の鮮度には劣るんですね。
でもって、この「鮮度」というものは世の中でも数少ない「取り返しのつかないもの」ではないかと思うんですよ。
後から思い出して記録した情報は、どうしてもちょっとだけ劣化しているというか。
その時の感性を記録しておく、というのは思う以上に大事なのかもしれませんね。
以上、なんだか箸休めみたいな記事になってしまいました。
対談は下記リンクから飛べるようになっていますので、お時間のある方は是非。
ほぼ日刊イトイ新聞 - つんく♂さんと糸井重里がなにを話すのか?
今日はここまで。