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社会人で「競技スポーツ」を続けようと思ったとき、何がそれを阻むのか

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【2018/12/13 リライト】

どうも、森です。

ちょっとだけ整理しました。

以前の記事よりもちょっとだけ広い「社会人スポーツ問題」について考えてみました。

「競技スポーツ」を継続していて思うこと

私自身、この記事を書いている時点で社会人6年目です。一般の事務職をしながら競技スポーツをしてきたことで、多くの気づきがありました。

「学生競技者」から「社会人」になったとき

「競技スポーツ」を継続していた人が社会人となり、一気に環境が変わったときのスポーツとの関わり方は概ね3パターンです。

  1. スポーツそのものをやめる
  2. エンジョイスポーツにシフトする
  3. 競技スポーツを継続する
1.スポーツそのものをやめる

私は地方国立のスポーツ教育学部を出ているのですが、大学の同期ではこのパターンが最多でした。高校・大学と全国大会で活躍した選手もいましたが、そういった人ほどスッパリ辞めていった印象です。

ですから、久しぶりに同期の結婚式などで再会すると体積が倍くらいになっている奴が必ずいます。

2.エンジョイスポーツにシフトする 

週1〜2回程度の頻度で今までやっていたスポーツを継続するか、全く別のスポーツ始めたり、レクリエーション的にスポーツを楽しみながら体力を維持していく…といった路線への転換です。

3つの選択肢のうち最も健全とも思えるパターンですが、競技スポーツを高いレベルで長くやっていた人ほどこのパターンに落ち着くのは難しいでしょう。

強かった選手ほど、弱くなっていく自分をなかなか容認できません。そのあたりのギャップをいかに埋めてやれるかが鍵です。結婚して子どもができてから、健康のためにここにシフトしていくパターンはあり得ます。

3.競技スポーツを継続する

大学の同期でも、私の知っている限りこの路線の生き残りは片手で数えるほどです。肉体的、精神的、経済的にも最も厳しいルートですから当然といえば当然。

思うに、途中でこの路線を断念してしまう人が多いのは「社会の期待」とのミスマッチも原因の一つではと思っています。

「競技者」を阻むものは何か 

体育会系の不祥事が明るみになっている昨今ですが、まだまだ民間・公務員ともにスポーツに打ち込む学生への評価は高いでしょう。

雇用者がスポーツに打ち込む学生に期待している部分というのは大きくこの2つではないでしょうか。

  1. スポーツで培った能力を仕事にも生かしてもらいたい
  2. スポーツへのコミットメントをそのまま仕事に置き換えてもらいたい

前者はスポーツをしていく上で培われたコミュニケーション能力であったり、関連する物事を体感的に結び付ける能力であったりします。一般論的に語られるのはこの前者がほとんどです。

問題は後者で、これは言外の要望とでもいうべき部分でしょう。

スポーツをしている者というのは、そのレベルが高ければ高いほどスポーツへのコミットメントのレベルは高いはずです。

練習時間だけ練習していれば良いということではなく、トレーニング後に動画や関連書籍で勉強したり、 摂取する食べ物、睡眠時間や生活リズムの調整など、よりパーソナルな部分を割いていくことになります。

これを仕事に置き換えるとどうなるでしょうか。

全国大会に出るくらい振られていた努力度が仕事に全振りされるわけですから、ビジネスマンとしてはひとかどの成功を収める者も出てくるでしょう。仕事を中心に生活のリズムを形成し、残業を厭わず勤務時間外にも勉強し、休日にも接待や親睦行事には必ず出てくる…といった生活にはなるでしょうが…。

今のご時世ですから、これらのことを表立って言うとバッキバキに炎上するのは目に見えています。

ですから、これは言外なのです。言外がゆえに行動を曖昧に縛ろうとしてきます。これが社会人競技者を阻むものの一つではないかと思っています。

「コミットメントをスポーツから仕事に」は難しい

以前の記事で書き散らした通り、社会人になって「競技志向」でスポーツを継続しようと考えたとき「コミットメントをスポーツから仕事に」といったことは現実的には難しくなります。

できるだけ無駄なアルコールは摂取したくないし、レストの日はレスト、休日の親睦行事は放っぽって大会に出たり、まとまった練習量を確保するかリカバリーに充てたい。 

残念な話、このあたりが職場との軋轢の原因になり得るのではないでしょうか。

そもそも100%の理解を得るのは困難

現実問題、競技スポーツをしていない人に完全な理解を求めるのは難しいでしょう。

スポーツ庁の調査でも、週1回程度の運動を行っている成人は50%程度。スポーツ実施の動機を見ても、競技志向といえるのは、多く見積もって10%程度。競技志向でスポーツをしている割合は、100人中せいぜい4、5人ということになります。

引き合いに出すのは些か失礼ですが、これは性的マイノリティよりも低い割合です。

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▲必ずしも競技志向が優れた思想とは考えていませんが…

まとめ

冗長になったので、まとめます…。

とはいえ、社会人生活をして感じたことは「日々の仕事を粛々とこなしていれば問題ナシ」ということです。そこまで身構える必要はありません。

競技スポーツのノリで120%を目指しまくったり、他人とガツガツ競争しなくても全く問題ありません。世の中の多くの仕事は、競技スポーツを引退した後でもできます。

 

こういった問題については、何が正しくて間違っているということはありません。事実、スポーツをすっぱり辞めて仕事にめちゃくちゃ専念した先輩は早くも年収1,500万円を突破したと聞きました。

この先輩とは「今の仕事辞めて俺の部下になれ」騒動があったりしましたので別の機会に書きます。

重要なのは、自分にとって何が尊いと思えるのかと考え、行動することでしょう。

最も恐ろしいのは、盲目的に「誰かのために生きることが最も素晴らしい」と流され、何者にもなれず終わっていくことです。

 

「競技スポーツを続けたい」という場合は「とにかくこのスポーツが好きなんだ!」ということを訴え続けるのも手でしょう。

私はこの方法で「コイツは仕事を粛々とするけれど、仕事をそれ以上でも以下でもないと思っている」「他人に興味がない以前に、善悪とか世間とかにも全く興味がない」といったサイコ野郎キャラが認知され、かなり行動しやすくなりました。

社会人になっても「競技スポーツを続けたい」と思っている方々、何となくフェードアウトするくらいなら「全力で」周囲に理解されるべく足掻いてみることをお勧めします。

 

当ブログは、社会人スポーツを応援しています。 

とりとめのない内容になってしまいましたが、今回はここまで。