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かつて恐竜が闊歩していた地、小平ダムを訪ねる

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約6550万年前に突如絶滅したとされる生物「恐竜」。

絶滅の真相が明らかになっていない事などから何となくフィクション感がありますが、実際に中生代〜白亜紀あたりまでは日本国内にも恐竜がいたとされています。

今回は海生の恐竜が出土された場所「小平ダム」を訪ねてみました。 

概要

小平ダムは小平町に所在する多目的ダムです。

上水道用水の確保や河川環境保全を目的とし1972年着工。約20年の歳月をかけ1992年に完成しました。

ダムにより造られた人造湖「おびらしべ湖」を擁し、湖にかかる「滝見大橋」は湖上橋として全道一の長さを誇ります。

また、周辺では白亜紀あたりに生息していたと思われる海生生物の化石が発見されています。

アクセス・営業時間など

営業時間:特になし

定休日:年中無休

入場料:なし

※ダム管理所:13:00~17:00(土日祝日及び年末年始は休館)

小平の市街地から車で30分ほど。

いわゆる道北から連なる海岸線ルート「オロロンライン」からやや迂回する格好となります。寄り道にはちょうど良いでしょう。

アクセスはお世辞にも良いとは言えませんが、自然に囲まれた長閑な環境です。

周辺を散策してみる

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▲堤高42.4m、堤頂長475mと中々のスケール 

地図で確認するとわかり易いのですが、ダム周辺の緑地帯のような部分は公園として整備されています。

遊具こそありませんが遊歩道や展望台へのルート等も整備が行き届いており、景観は良好です。

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▲この時はマジで見渡す限りの無人

ただし時期を外すとこの通り、文字通りの無人状態でちょっと怖いです。

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▲わかりやすい位置図

周辺の散策は、ダムを降りたところの駐車場にある案内板を見るとわかりやすいかと思います。

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▲この青い生き物は…?

この辺りはヒグマの生息地なので、ハイキングコースの横で熊が堂々と闊歩しています。

というか隣の仲良さげな青い生き物はキツネなんですかね。

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▲怖い
だったらコイツらは何なんでしょう。顔が怖い。

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▲ひでんマシンが必要そう

RPGの中盤以降に通れそうな道もあります。

増水時でなければ本当に通れるという噂も…うーん、ロマンですね。

等身大クビナガ竜

ダム公園にはクビナガ竜、カモハシ竜の等身大の像があります。

まずはクビナガ竜ですが、最大全長は約15m。今から6,500万年〜1億4,000万年前に水中生活をしていたとされています。

このクビナガ竜は海生ということで、当時ここが海であったことが伺えます。

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▲1987年出土。でかい。

驚嘆すべきはデザインの容赦の無さ。デフォルメが一切なしの凶悪ヅラです。

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f:id:Wetland:20190906001955j:plain▲子どもが見たら泣く
何となくクビナガ竜というのは「のび太の恐竜」のピー助のような可愛らしいイメージというか、ブラキオサウルスのような草食竜のイメージがありますが、コイツは真逆です。歯も鋭いし完全に肉食。
ゲームで登場したら何処までも追いかけてくる、絶対倒せない系の敵です。

しかしこんな強そうなのに絶滅したんですよね。 謎です。

カモハシ竜

カモハシ竜は湖の対岸にいますので、滝見大橋を経由します。

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▲車も一台もいない 

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▲雨の影響で濁水気味なのは残念

カモハシ竜は対岸の駐車場の横に佇んでいます。

周辺は草が伸びており、クビナガ竜と比べてちょっと扱いが雑です。

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▲こんな感じで生息していたのだろうか

最大全長は推定10m前後。今から8,000〜9,000万年に生息していたそうで、クチバシがカモのようであったことからカモハシ竜と呼ばれています。

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▲1975年に大腿骨と骨盤の化石が出土

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▲そしてこの表情である

爬虫類独特の顔つきですが、コイツは草食竜なだけあってクビナガ竜と比べるとマイルドな顔つきです。

しかし最大全長10mとは圧巻です。あの三毛別ヒグマ事件のヒグマでさえ3mほどだったそうですから、カモハシ竜だとたぶんヒグマもワンパンですね。

太古のロマンを感じられる場所

特に観光地というわけではありませんが、ロケーションは非常に良い場所です。

また、化石が実際に発見された場所に等身大の像がありますので、博物館とは違ったリアル感がありあす。

毎年夏(7月末?)には「おびらしべ湖森と湖に親しむつどい」というお祭りがあるそうですので、それに合わせて足を運んでみてはいかがでしょうか。

クビナガ竜の凶悪ヅラは一見の価値アリです。

 

 

今回はここまで。