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動く・持ち運べる・遊べる(?)解剖学書、ヒューマン・アナトミー・アトラスを今更ご紹介

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どうも、森です。

今回は普段使っているツールのご紹介です。

 

皆さんは「分かったつもりになっていたこと」に気付いた経験はありませんか。

長くスポーツを続けていると「人体の構造」も「分かったつもり」になっていることがあります。

でも、実際に医学書を見るほどの気力や時間もない…そんな方におすすめのツール「ヒューマン・アナトミー・アトラス」をご紹介します。

概要 

皆さんは「股関節の位置はどこでしょう」と聞かれて正確に答えられますか?

まぁ日常生活の中で股関節の位置を訊ねられることはそう無いわけですが、スポーツをしている中高生でも把握していない子が多いです。

多くの人は寛骨の上部の出っ張りか鼠蹊部のあたりを指しますが、股関節は大腿骨と寛骨臼の接合部からなります。

ですから、多くの人が実際意識している部分よりも外側下部に股関節があるということになります。

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恵比寿整体院webサイト より引用

例えば一流のアスリートなどは、この身体を把握する能力がたいへん優れているという逸話があります。 

齊藤:室伏さんは背骨のひとつひとつを自分の意思で動かせるそうですね。

室伏:はい。トレーニングを重ねるうちに、できるようになって。

齊藤:常人ではちょっと考えられない。スケートの清水宏保選手も、マッサージを受けるときに「ナントカ筋の何番目の筋繊維の裏側」みたいに指定するらしいんです。それを聞いたときも驚いたけど、背骨をひとつずつというのも・・・。そうしたトップアスリートの異常なまでの身体感覚に興味がありまして。

齋藤孝「五輪の身体」より引用

清水宏保 氏といえば、解剖学書を持ち歩き、筋肉の位置と感覚のすり合わせを修練していたというのは有名な話。インナーマッスルすら動かせるようになったとの伝説があります。

実際の身体と意識を合わせていくのは、大変ですが重要な作業といえます。

ヒューマン・アナトミー・アトラスの特徴

ヒューマン・アナトミー・アトラスの長所をいくつか書き出してみました。

直感的に操作できる

適当に操作していても何とかなる。それがヒューマンアナトミーの長所です。

私の場合「骨」「筋肉」系のビューを見ることが殆どですが、だいたい適当にポチポチやっていても目的の部位を確認できます。

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多機能ではあるので、最初のうちは戸惑うことも多少あるとは思います。しかし、そのうち覚えられるレベルです。恐らく、そういうレベルで自由度が設定されているのだと思います。

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▲特定部位の働きもこの通り詳細確認できる 

動きが確認できる

当然、従来の紙媒体の解剖学書にはない機能です。

この部位の働きは何か、どのような働きを強化することを意識してトレーニングするのか…。

それを意識するだけでも、トレーニング効果は随分と違ってくると思います。

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▲働きが動画で見られる

携帯性抜群で安価

iOSに対応していますので、iPhone・iPadに対応しています。

解剖学書を買ったことのある方ならおわかりかと思いますが、基本的に解剖学書は大ぶりで分厚いので携帯性は最悪です。

また、価格帯もマトモなものを買うとなるとスポーツ向けでも5,000円〜、医療用ですと10,000円オーバーのものもあります。

私も学生時代に解剖学の授業で購入しましたが、5,000円程飛んでいきました…。

それらと比較すると、このアプリは定価が3,000円。セール時は120円ほどになっていることがあります。週刊少年ジャンプより安い。

遊べる(?)

いつのまにかAR(現実拡張)機能が付いており、学校や職場、観光名所でも人体模型の召喚が可能になりました。

まぁ、これで遊んでいる人は私以外見たことはありませんが…。

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▲インナーマッスル「大腰筋」もすぐ確認可能

タブレットとスクリーンを同期できれば、チーム内の情報共有や講義にも応用が効くと思われます。
真面目に使えばかなり便利な機能です。

治療時にも使える

自分が過去に故障した箇所や、傷みやすいところを確認するにも一役買ってくれます。

私は整骨院で治療部位を指定する時に使っています。特に二頭筋の短頭が筋膜炎になった時は重宝しました。

ハムストリングなどは複数の筋が重なっていますので、治療する側としても部位を指定された方が楽かと思います。

まとめ

長々と書いてしまいましたが、個人的にはスポーツをされている方にオススメのアプリです。

特にセール時期の価格は120円。ぜひ導入してみて下さい。 

 

今回はここまで。

ヒューマン・アナトミー・アトラス2019

ヒューマン・アナトミー・アトラス2019

  • Visible Body
  • メディカル
  • ¥3,000

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