向かい風参考記録

北国在住。陸上競技、その他 いろいろ。

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【コラム】単純に100mの倍ではない?200m走について

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どうも、森です。

最近は登山ネタだったり完全な雑記ブログと化していましたので

今日は少しだけ陸上競技の話題です。 

 

【caution!】

本稿は私見が入った記事です。

 

 

 

はじめに

はじめに、ざっと200m走について説明します。

200m走とは

200m走とは…知らない人はこのページに辿りつかないのでは?

手短にしたいのでwikipediaから引用しましょう。

200メートル競走(英語: 200 metres)は、200メートルをいかに短い時間で走るかを競う陸上競技のトラック種目で、短距離走に分類される。

カーブ120メートルと直線80メートルを走る。スタート地点は、カーブの途中にあるため、コーナリング技術も必要である。

また直線でトップスピードに乗せるために前半のカーブでの加速が最も大事である。

200メートル競走のすべてはカーブでの走り方で決まるといっても過言ではない程である。

200メートル競走 - Wikipedia

 

えーと、本稿で述べたい結論まで書かれちゃってますけど

200m走は曲線120m、直線80mからなる競技です。

 

この距離というのは人間がおよそ

トップスピードを維持しながら走行できるギリギリの距離です。

第一回古代オリンピックのスタディオン走 に端を発するとも。

 

実際の1スタディオンは180mほどらしいので、200mはややオーバーですが。

 

筆者と200m走

自己ベストなど

私自身、200m走の自己ベストは21秒94です。

100m走の自己ベスト10秒81と比較して速かったというわけではありませんでしたが

 

100m10秒台よりも先に200mの21秒台に突入しました。

 

もちろん、試合のエントリーのタイミングなどあったと思います。

しかし、「200mでこの感じなら100mは大丈夫」という

チェック機能を果たしていたのは間違いありません。

 

200m走に取り組むメリット(私見)

自身の体験からも、指導をする100mの選手には200mにもエントリーすることを勧めています。

 

200mに取り組むメリットとしては、私見ですがこんな感じでしょうか。

・並んでスタートしないので、よりクローズドな状況で加速できる

・加速〜減速までの1つ1つの区間が100mより長いので意識しやすい

・いわゆる「大きな走り」を体得しやすい

 

特にコーナーからの抜けを利用して

「力が抜けているけれども最高速が出ている感じ」は200mですね。

注意しなければならない点

200m走に取り組むにあたって知っておくべきことは

「100m走との違いは何か」ということです。

 単純に100mの2倍ではない

当然ですが、200mは加速から減速までの各区間が100mと比較して長くなっています。

 

単純に各区間2倍として考えれば良いのでは?

と思うわけですが、それがそうでもないようです。

 

100m走の区間との比較

100m走の速度変化

比較のため、まずは100m走の速度変化を追ってみましょう。

適当な資料として2007年大阪の世界選手権のデータをみてみましょう。

f:id:Wetland:20180929231345p:plain

https://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/t-f/11iaaf_osaka.pdf  P19より引用

 

これを見る限り、最高速度は50m〜70m地点で出ていることがわかります。

 

細かいことを言うと、これは9秒台相当の選手のデータですので

一般競技者レベルでは、もっと序盤で最高速度が出ます。

 

200m走の速度変化

100m走の最高速度が50mあたりということは、

単純計算で100m地点のあたりで最高速度を迎えることになります。

 

それについて、筑波大学の陸上競技研究室さんのコラムがありましたので

引用させていただきます。

多くの競技者は60m〜80m区間で最大疾走速度に達しています.

最大疾走速度の出現後,フィニッシュまで速度が減少していきますが,

疾走速度の構成要素であるストライドは20m〜40m区間まで増加した後,

フィニッシュまで大きく変化しません.

200mを制するために200mを知る− Rikupedia −陸上競技の理論と実際− 

 

 

このことから、最高速度に到達する区間は100m走と大きく変わらないことがわかります。

 

命題は失速区間の短縮

最高速度に到達する区間が100m走とほぼ同じということは

100m走の感覚のまま走っていては後半の80〜100mくらいはズルズル失速していくことになります。

 

したがって、200mの命題は

失速及び失速区間をできるだけ短縮することといえるでしょう。

 

「そんなの100mも同じじゃん」という指摘はごもっともです。

が、100m走の場合はある程度のレベルから先にいくと多少の失速はOKで

最高速度の高さが最も重要なファクターになります。

 

100mのレースで、最後の20mくらいでガクッと失速しても逃げ切って勝った

というようなレースを見たことがありませんか?

 

200m走の場合、ガクッと失速した選手は120m〜150m地点で脱落しますので

そのあたりが大きな違いでしょう。

 

100m走に活用できる点は?

ここまで100mと200mの差について見てきました。

「そんな違うなら100mにメリットないんじゃないの」と思われないよう、

今度は200mに取り組んで培われると思われる要素を書いていきます。

テレツ理論から考えてみる

スプリントの理論といえば、

かのカールルイスを育成した名伯楽 トム・テレツの理論が有名です。

 

氏の提唱した理論をみると、100m走の区分けは次のとおり。

 

スタート反応:1%

ブロッククリアランス:5%

加速:64%

トップスピード維持:18%

減速抑制:12%

100m−トム・テレツの理論より引用

 

200m走の良いところは、

加速〜原則抑制の部分をより意識できるということです。

 

100mやそれ以下の距離ばかり取り組んでいると、

やはり反応やクリアランスあたりをどうしても意識しがちになります。

 

200m走に並行して取り組むことによって、

より優先度の高い区間を意識できるのは大きなメリットではないでしょうか。

 

どういったトレーニングが有効か

具体的なメニューについては、書き始めると長くなりますので割愛します。笑

 

「200m走の失速の主な原因はピッチの低下」という点を鑑みると 

 

・120m〜150mで力を使わずスピードを立ち上げる能力の強化

・250mでリズム良くエネルギー配分して走り切る能力

・300mで上記+ラスト30m程度を耐える能力

 

あたりでしょうか。

個人的には450m走などはあまり効果を感じられませんでした。

 

200mをそのまま走るにせよ、あまり設定タイムを落としても

トレーニング効果は薄いのかもしれませんね。

 

個人的には26秒を超えてくると短距離の動きから遠くなっていく感じがしました。

 

まとめ

予想以上に長くなってしまったので、無理矢理まとめます。

 

「200mという距離をどう走るか」のポイントとしては、

いかに努力度を少なくピッチを最後まで維持できるかがポイントとなってくるでしょう。

「100mのスタート直後から回転数をバンバン上げて走ってしまい後半失速する」タイプの矯正には良い影響があるのではと思います。

 

100mで培われた速度を立ち上げる力は200mにも有効ですし、200mで培われた 「力を使わずに加速する感覚」や速度維持能力はきっと100mにも有効です。

 

大事なのは「何となく」100mや200mに両方出るということではなく、

どの部分を意識して強化するのか、ラウンドを進めるかといったことでしょう。

 

具体的なトレーニング?

ショートダッシュやって〆に300mマックスで走って酸欠になれば嫌でも速くなります

 

 

今日はここまで。