【2018/12/2 リライト】
どうも、森です。
ありがたいことに、最近なぜかこの記事にもアクセスいただいています。
ゴチャゴチャして見づらい部分を多少修正しました。
最近、100m10秒02(現・日本歴代4位)のレジェンド、朝原宣治さんの復帰でマスターズ陸上界が活気づいていますね。
8月の北海道マスターズでは11"30と、上々の仕上がりのようです。
最近はマスターズ、社会人クラブチームも出てきましたが、まだまだ「短距離走は学生で終わり」という人は少なくありません。
私も社会人として大会に参加し始めて6年になりますが、今回は競技者側からみたリアルを書いてみたいと思います。
社会的に孤独
…いきなりネガティブな見出しで申し訳ありません。笑
「陸上競技やってます」というと大体
「へぇ、マラソンとか出てる
そのくらい「社会人スプリンター」はどマイナーな存在です。
社会人のランナーは市民権を得ましたが、スプリンターはまだまだ肩身が狭いのが現状です。
陸連登録者数自体は年々増えているものの、多くは中高生
競技人口については厳しい現状
2017年は年齢別日本ランキングが集計されていましたが
やはり学生が途切れる24歳前後以降は競技人口がガク
周囲の理解を得るにも苦労が
世の中はマイノリティにはまだまだ厳しいですから、環境によってはなかなか周囲の理解が得られないこともあります。
これは「健康のためのスポーツ」ではなく「競技志向でスポーツ」
学生スポーツは「学業と両立していて素晴らしい!文武両道!」なんて称賛しておいて、いざ社会人になると「社会人にもなってス
冗談で言われてもヤな気分になりますよね。
経済的にもしんどい
これは、シリアスに競技をしている人は割と皆さんそうではないでし
「記録や順位を狙っていく」となりますと、様々な費用がかかり
・大会エントリー料
・移動・宿泊費
・グレードの高い道具
・サプリメント・ケア、トレーニング用具 etc...
「好きでこの趣味やってるんでしょ」と言われれれば全くそれまで
大会で結果を出せれば、実業団選手でなくとも用具提供など受けられ
用具やサプリメントは健康志向でスポーツをしている人よりもグレ
公的な補助は無し
基本的にどんなにレベルが高かろうが、実業団やプロ選手でなくては「趣味」という扱いです。
社会人にはフルタイム勤務ながら日本選手権や全日本実業団の標準
私の友人も日本選手権、全日本実業団やその他大会に出場していま
国や自治体も学生への支援はありますが、社会人に対して補助を出
「支援しろ!」と乞食じみたことを言うつもりはありませんが、せ
家庭を持ったりしながら競技をするとなると、やはり経済的な負担
「文化」「生涯スポーツ推進」を謳っておきながら「社会人は自由
モチベーションを保つのが難しい
仲間内でも「陸上競技は趣味か」と言われると「どうなんだろうね
社会的にはもちろんこれで収入を得ているわけではありませんから
しかし、シリアスに陸上競技をすればするほど「陸上競技で気運転
陸上競技は社会人になると、大きな大会は地方選手権や実業
「毎年7月の大会で6位に入れば次のグレードの大会に出られる!
それでもって、前述の2つの問題が相乗してのしかかってきます。まして結果も中途半端ともなると、結構しんどい状態になります。
…2018年シーズンの私がまさにそんな感じでした。笑
もちろん良いこともある
ネガティブな側面ばかり書きすぎた感がありますので、良いことも書いておきます。
社会人スプリンターの良い所は、同じような境遇の人とソッコーで
変な派閥もありますが
社会人になってから自己ベストを更新して10秒台に突入した!み
一昔前は「社会人競技は学生の延長上、良くて維持」のような風潮
最後に…
ここ数年「何とかならないかな」と思っている問題は高卒社会人の競技環境、受け皿です。
大学まで進学して競技を続けた選手は、自分に合った練習のパターンもある程度確立できているので卒業後も競技を続けているのを見ます。
が、高校まで一所懸命陸上をやっていて、何だかんだ不本意な結果に終わってしまって
競技を続けたい思いもあるけれど、どうしたらいいか…と「何となく」競技から離れてしまう。
練習も基本的には部のメニューをやっていたので一人でやっていく自信もノウハウもない、という選手が多い気がします。
どうにかならんかな、とは思っていますが いかんせん優先度が低いと見なされがちな問題です。
草の根的にやっていくしかないですかね。
引っ越しや卒業旅行などある中で2月、3月は身体を動かしていない人が大半かと思います。
— 森の人 (@now_forest) 2018年4月2日
学生の頃のように競技場に行けないことが多くなるでしょうから、初夏までは体力をある程度戻す作業と並行して近場の坂道や公園など練習場所を発掘するのがお勧めです。
練習場所の発掘、意外と楽しいですよ。
今回はここまで。