【caution!】
本記事は手元にある数年前のモデルを基に作成しています。
現行モデルとは仕様が異なりますので ご了承下さい。
突然ですが
スパイクを選ぶ基準って、人それぞれですよね。
フィット感、ソールの反発、ピンの配列etc…言い出せばキリがありません。
しかし、そういった主観を抜きにしたスペック上で「最強」のスパイクは何かを考えたとき、このアディゼロプライムspは間違いなくトップレベルでしょう。
今日は数年前のもので申し訳ありませんが、このスパイクを紹介します。
概要
手元のものが3年も前のモデルなので、情報がもう出てきません。
仕方ないので現行モデルの説明文を引用します。
参考までに現行モデルのスペックはこんな感じ
STEPさんの通販サイトだと、このような紹介です。
現行モデルはアディゼロプライムSP2ですので仕様が若干異なっています。
アディダスが誇る最軽量のスプリント・スパイク!!
参考サイズ:27.0cm,重量:125g(片足),ウィズ(足幅):E相当
軽量アッパーをシームレスに仕上げ、足に吸い付くフィット感を実現。 1.3mmのカーボンプレートと、スチールより65%軽量なナノセラミック合金のピンが抜群の推進力を発揮し、フィニッシュ時に他を置き去りにする。
100〜200メートル対応。
◆アップデートポイント ・アッパー・補強パーツ
シングルメッシュ+ボンディングTPU→合成皮革 ⇒空気抵抗を抑える。
◆オールウェザー専用スパイク
アディゼロプライムsp2との変更点は?
ざっくり言いますと、アッパー部分がかなり変わりました。
それに伴ってでしょうか。強度強化に伴って重さも若干アップしています。
アディゼロプライムSPは99gです。
ただし、軽量×高反発というシンプルな構造は健在です。
使用感など
外観から伝わる軽量さ
▲久々に出したら型崩れしてました…
▲初代のみメッシュ構造
ちょっと型崩れしてますが
見ての通り、かなりの軽量化が図られています。
クロノオニキスとの違い
プレート・ピン配列
▲基本思想は似ているものの、より直線的
これはクロノオニキスが後発品なので多少影響を受けた可能性もあります。
根っこの部分は似ているといえば似ているといった感じです。
プレートの縦線などを見ると、より直線的といった感じですね。
プレートの傾斜
▲より前足部での接地を促す構造
見ての通り、クロノオニキスと比較すると つま先接地で走る設計になっています。
凶悪なまでの固さ
このスパイクを語る上で外せないのは凶悪なまでのプレートの固さ。
私はレースで使うたびに足底部を攣っていました。
画像が暗くて申し訳ありませんが、手で曲げた比較です。
▲決してふざけているわけではないです
というか、手で曲がらないです。このスパイク。
反発が凶悪なので遅く走れない感覚になります。
まさに「ぼくの考えた最強のスパイク」って感じです。
良い点・悪い点
シンプルに凶悪な性能
アディゼロプライムSPの良いところは、カーボン製のプレートからなる
凶悪なまでの反発性能、そして徹底した軽量です。
この反発、軽量具合は国産のスパイクには無い感覚でしょう。
決してカカト付近のホールド感も悪くはありません。
人を選ぶ性能
長所との裏返しな所もありますが、
これだけの高反発ですと体重・筋力がある程度ないと上手くプレートを曲げることができないと思います。
また、フラット接地の人は少し違和感が出ると思います。
とはいえ、押し込んでしまえればフラット接地は理屈上できます。
サイズ感に注意
アディダス製の靴全般で言われていることですが、幅がやや細く縦長です。
普段の靴よりも0.5ほどサイズを落としても問題ないと思います。
ともあれ試着は必須です。
幅広足には窮屈でしょう。先天的に合わない人もいると思います。
このテの靴は、無理して履いていると小指側面のあたりから裂けてきます。
総評
第一印象は「ヤバい」というスパイクです。
人を選ぶスパイクですが、その分フィットしさえすれば
その凶悪な性能の恩恵を十二分に受けられるでしょう。
現行モデルのアディゼロプライムSP2ですが
メッシュ構造では無くなっており耐久性も向上していると思われます。
「試着して合うなら買い」ですね。
月並みな表現ですが、筋力・体重ともに自信のある選手向けです。
国産スパイクでは満足できなくなってしまった…という方は
ぜひ一度履いてみてはいかがでしょうか。
今日はここまで。