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無料デザインツール『Canva』の使用感や個人的に重宝している機能を紹介してみる

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「手軽にデザインができる」という触れ込みの無料ソフトやツールは世の中に数多くあります。しかし、その多くは機能が限定的であったり、使い方に慣れが必要です。また、テンプレートのデザインもあまり良くありません。 

今回は初心者でもテンプレート内に素材をドロップしていくだけで良い感じのデザインができるツール『Canva(キャンバ)』をご紹介したいと思います。

概要 

『Canva(キャンバ)』はオーストラリア発祥のデザインツールです。CEOであるメラニー・パーキンスの「複雑なものをシンプルに」というコンセプトのもと、スタートから6年でユニコーン(10年以内で企業価値評価額10億ドル以上)企業へと成長しました。

Canvaは主要SNS向けのバナーやプレゼン、YouTubeのサムネイルやオープニングまで幅広いデザインを手軽に制作できるのが特徴です。

f:id:Wetland:20210111152150p:plainCanvaの優れた点は、それぞれに合った雰囲気のテンプレートが用意されているということです。共通したデザインパターンや画像が使い回されるのではなく、媒体のサイズ感にあったものが用意されています。

インターフェイス

Canvaは海外発のサービスですが、日本語に完全対応しています。最初トップページを見たときは種類の豊富さに迷いますが、どのサイズのテンプレートでも基本的な操作感はほぼ同じです。

したがって、基本的な操作感を覚えるにはまず数パターンのデザインを実際に作ってみるのが手っ取り早いでしょう。

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▲気になったテンプレートがあればクリックで即デザイン開始できる

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▲目的が絞れているなら検索も可能

実際の編集画面はこんな感じです。写真は自分で用意した写真に置き換えることもできますし、テキストもフォントやサイズ含め自由に設定することができます。

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特徴・使用感など

ひと昔前の「テンプレート=ダサい」といった固定観念を吹っ飛ばすような綺麗なデザインが充実しています。むしろデザインを齧っていない人は下手にいじらない方が良いくらいでしょう。オブジェクト配置の操作感もOfficeソフトの要領でできるのは嬉しいところです。

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▲右クリックメニュー前面・背面はOfficeに近い操作感

テロップ機能

デフォルトで日本語のフォントが充実しているは嬉しいところです。一部有料のものもありますが、無料版でも十分に実用レベルのフォントが揃っています。

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▲自分で用意したフォントも使用可(要有料登録)

配置やサイズ設定に煩わしい制約もないので、非常に使いやすい印象です。

加工機能

写真の明暗や彩度だけでなく、テキスト含めた編集機能が充実しています。

透明度の設定

写真にそのままテキストを被せると「何となく浮いた感じ」「安っぽい感じ」になることがあります。そんな時には色調補正と合わせて写真やテキストの「透明度」をいじってみてください。

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▲透明度のほかにも色々いじれる

エフェクト

画像のエフェクトでは何だかんだ「デュオトーン」を重宝しています。上質な感じや落ち着いた雰囲気を出したいときにはデュオトーンをかけておけば綺麗に仕上がります。

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次の画像は1枚目が通常、2〜4枚目がデュオトーンです。多用するとクドくなってしまいますが、バナー画像やサムネイルなど1枚モノには向いていると思います。

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その他機能

これは機能というより追加サービスですが、Canvaで作った名刺やパンフレットは有料で注文できます。若干良い値段がしますが、データと実物のギャップも少ないでしょうし、いちいち印刷会社に入稿しなくて良いのはメリットかもしれません。

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▲名刺はそのうち注文するかも

良い点・悪い点

現時点で感じた強みや良い点、気になった点を挙げていきます。

webブラウザで編集を完結できる

デバイスへのインストールが必要ないのは個人的にメリットだと感じています。今は個人が複数デバイスを持つ時代ですし、各デバイスに同じソフトをインストールするのは容量の無駄でもあります。チームでの編集機能も付いていますので、リモートワークにも向いていると感じました。 

無料版はUDフォント非対応

有料版は各UDフォントに対応していますが、無料版は一つもUDフォントがありません。特に公共機関などは最近UDフォントがデフォルトになりつつあるので、せめてモリサワで無料提供されているBIZ UD明朝とゴシックだけでもあれば、と感じました。

総評

今は個人が情報発信のプラットフォームを持つようになり、よりデザインが重視されてきています。そのような中で敷居の高い「デザイン」のハードルを一段下げてくれるサービスだと感じました。

アプリ版もリリースされていますので、スマートフォンやタブレットの方はぜひそちらを使ってみてください。

 

今回はここまで。