こちら北国の田舎もようやく自転車通勤に適した季節となりました。通退勤時はできるだけ荷物は持ちたくない派なので「テールメイトS」に活躍してもらっています。
ちょっとした散歩やカメラ片手の散策にも使えて有用な一品ですので、今回はこちらをご紹介します。
概要
「グレゴリー」といえばフィット感に定評のあるバックパックを数多く世に送り出してきたメーカーですが、ボディバッグ(ウエストバッグ)も豊富に取り揃えています。
中でも「テールメイト」は30年以上前に発売されて以来、不動の人気を誇っているシリーズです。
タウンユースから野外を散策する際に最適な、必需品を収納するのに便利なパックです。大容量のメインコンパートメントにはメッシュポケットとオープンポケットを備え荷物を効率よく整理して収納できます。ウェストに巻くもよし、ショルダーに掛けるもよし、使い方は自由です。
公式サイト より引用
特徴的な楕円形のアウトラインはそのままに、徐々に改良を続けているシリーズです。現行シリーズは「テールメイトS V2」となります。
カタログスペック
容量:8L
重量:410g
サイズ:39.5W×16H×13Dcm
ポケットの数:3(外側1/内側2)
ジッパー開閉のメインコンパートメント、ジッパー付フロントポケット、 内部のジッパー付メッシュポケットとスリーブポケット、長さ調節が可能なウェストベルト、キークリップ付き
バックパックもそうですが、容量やポケット数で見ると何の変哲もないボディバッグです。素材もナイロンということで先進的なマテリアルを使っているわけではありません。名称に「S」が付いていますが、ちょっとした外出に必要なアイテムは一通り収納できるレベルの容量があります。
外観
グレゴリーの定番製品の例に漏れず、10種類以上のカラーバリエーションがあります。写真は陽気なデザインの「ガーデンタペストリー」ですが、シックなカラーのものもあります。ちなみに「ブルータペストリー」「ブラックタペストリー」など花柄だけで3種類あります。
▲「割烹着みたい」と言われるとショックではある
グレゴリーのボディバッグ類の中では容量含め、装飾やポケット数もスタンダードなモデルといえます。
特徴・使用感など
まずはフロントポケット。上半分側にも収納スペースが広がっているのは地味に嬉しい点です。下半分しか入らない仕様のボディバッグとはこの辺りから少し違います。
▲チケットやパンフレット等も入りそう
メインコンパートメントはこのような感じです。私は使っていませんが、メッシュポケット内にはキークリップも付いています。造り的には頑丈で過不足のない感じです。
▲手前がメッシュポケット、奥がスリーブポケット
試しに1Lペットボトル、長財布、キーケースを適当に入れてみました。実際には1Lのボトルがあと1本は余裕で入る感じです。
▲500mlの方が分かりやすかったかも…
従来モデルからの変更点
従来モデルから「V2」への大きな変更点は「スリーブポケットの追加」および「背面パネルの改良」です。従来モデルから内ポケットが1つ増え、それに伴いメッシュポケットがボディ側から外側へ移動。これにより内ポケットが開閉しやすくなりました。
▲バッグを装着したまま開閉しやすくなった
続いて背面パネルですが「V2」からは写真のような蛇腹状になってます。滑りにくく、速乾性の高い快適なメッシュを使用したパッドに改良されたようです。
▲夏フェスなどで効果を発揮しそう
このように一見地味な変更点ですが、ユーザビリティを考えたアップデートだと思います。頻繁に使うもの特有の細かい不満やストレスを摘んでくれるというか、そういう類の改良ですね。
良い点・悪い点
フィット感の良さ
「ボディバッグ」というのは他と差別化しにくいように思えますが、実際使ってみると「中身がズレて偏り易い」「ショルダーがめり込んで痛い」「留め具が外れ易い」などカタログに出てこない不満点が出てきやすいです。
中でも「背中に当たる部分が滑る」のは細かいストレスの元ですが「テールメイトS」は滑りにくいタイプのメッシュが使われているなど、バッグパック類と同様のフィッティングへの拘りを感じました。
過不足ない容量
個人的には過不足ない容量です。自転車通勤で帰りにちょっとした買い物を2、3品しても(モノによりますが)収納できるのは嬉しいところです。リュックと違い、デスクの引き出しにサッと収納できるのも重宝している点です。
スポーツには向かない
滑りにくい素材とはいえ、1Lの飲み物を入れて全力で自転車を漕ぐと少しずつズレていきます。元々スポーツシーンを想定しているものではないと思いますので、ランニングに使いたい場合はより小ぶりな「テールメイトXS」や「テールランナー」をお勧めします(どちらも500mlボトル程度は入ります)。
総評
スタンダードでシンプルなボディバッグを探している人にはお勧めです。グレゴリーはボディバッグも10種類以上あって目移りしますが、迷ったら定番の「テールメイトS」か「XS」辺りから検討するのが良いと思います。
今回はここまで。