トレーニング用具やシューズの持ち運び用のリュックを探していたところ、候補のひとつだったグレゴリーの「オーバーヘッドデイ」が丁度セールだったので入手しました。
いわゆるジムバッグではありませんが、色々なシーンで使えそうな感じです。
概要
「グレゴリー」といえばバックパックのひとつのスタンダードを築き上げた有名メーカー。創立者ウェイン・グレゴリーの哲学によるフィット感に定評があり「背負うのではなく着る」とまで称されています。
これまで「デイパック」「オールデイ」といった定番がありましたが「オーバーヘッドデイ」は近年これらの亜種として登場しました。
長方形のスマートなフォルムは、通勤や通学にぴったりなデザイン。パソコンや書類など、かさばってしまうものも収まりがいいです。パソコン用のマルチスリーブを内蔵、1気室でシンプルな構造ながらもビジネスシーンで役立つ機能が搭載、デイパックと同様のショルダーハーネスを備えています。
公式サイト より引用
カタログスペック
容量:22L
重量:650g
サイズ:45W×28H×16Dcm
ポケットの数:3(外側1/内側2)
大型のジッパー式メインコンパートメント フロントジッパー付きスラッシュポケット ジッパー式メッシュポケットを内蔵 PC/書類用スリーブを内蔵
こうして見ると何の変哲もないリュックです。素材はカタログに明記されていませんが、何か先進的なものを使っているわけではなさそうです。容量22Lということで「オーバーヘッドデイ」の名前のとおり、丸1日分の荷物が十分に収まるようになっています。
外観
グレゴリーの10〜20Lクラスのバックパックはカラーバリエーションが豊富ですが、今回は「ガーデンタペストリー」を購入。なかなか陽気なデザインです。ちなみに「ブルータペストリー」「ブラックタペストリー」など花柄だけで3種類あります。
▲チェルシーみたいな花柄
他の「デイ」の名を冠するシリーズと比べると、装飾やポケット数も抑え気味。ややタウンユース寄りといった感じでしょうか。
特徴・使用感など
フロントポケットについては特筆すべき点はありません。構造や縫製の工夫なのか、見た目以上に物は入りそうです。
▲色々入りそう
メインコンパートメントは旅行カバンのように展開できます。上からしか荷物を出し入れできないと中身がグチャグチャになったりしますので、これは嬉しい機能です。
▲左がPC/書類用スリーブ、右がジッパー式メッシュポケット
試しに1Lペットボトル、プロテインシェイカー、シューズ、ipad proを適当に入れてみました。何を入れたか見えるように上にズラしていますので、実際にはまだ余裕がある感じです。
▲大会に持っていく用でも良さそう
個人的に驚いたのがフィッティングを支えるショルダーハーネス周りです。写真では上手く伝わらないかもしれませんが、肉厚で弾力があります。アパレルブランドが出しているタウンユース用のリュックとは全く違います。
▲チェストベルトがアリなのも個人的には嬉しい
新品ですとショルダーハーネスの弾力がビヨンビヨンしています。しばらく慣らす必要がありそうですが、長時間背負っていてもハーネスが肩にめり込んだりしなさそうなのは良い点かなと思います。
良い点・悪い点
フィット感の良さ
フィット感がウリのグレゴリー製品なだけあり、廉価なリュックとの差を感じました。フィット感は容量や素材と違い、なかなかカタログには現れないスペックです。しかし、局所的に負担がかかる構造ですと数時間背負ったときにめり込んだり擦れたりします。チェストベルトもありますので、ちょっとしたトレッキングや低山登山なら問題なさそうです。
自立してくれる
自立できない構造ですと、何度も倒れてストレスになったり汚れたりします。自立できないモノはその時点でアウトドアに不向きです。本当にちょっとした点ですが、自立可というのは大きいです。
▲最近の角形リュックは結構自立してくれますが…
耐水性・撥水性はない
ゴア素材でもなければ撥水コーティングがされているわけでもないので、恐らく雨には弱いです。よしんばスプレーで防水したとしても雨の日の大会や山行には持って行かないかな…といった感じです。
サイドポケットがない
旅行カバンのように展開できる機能やコストとの兼ね合いなのか、他の「デイ」シリーズには装備されているサイドポケットがありません。飲み物や折り畳み傘はその都度出し入れすることになります。
総評
多機能系のゴチャっとしたものより、シンプルなバックパックを探している人にはお勧めです。他の20Lクラスの「デイ」シリーズと比べると若干廉価ですので、迷ったら「デイパック」もしくは「オーバーヘッドデイ」を買っておけば腐りはしないと思います。
今回はここまで。