多くの競技スポーツでは、背面の筋肉が重要な役割を果たします。
パフォーマンスアップのため、日々のトレーニングにデッドリフトやベントオーバーローイングといったプル系種目を取り入れている方も多いでしょう。
ある程度のボリュームを消化するにはリストストラップがあると良いのですが、最近新調した「鬼 エイトストラップ」が思った以上に良かったのでレビューしたいと思います。
概要
プル系種目を実施する上で、まずネックになるのが握力です。背筋群にまだ余力があっても握力が保持できなかったり、シャフトを握り込んでしまってポジションがズレるなどの問題が発生します。
リストストラップは手首とシャフトをホールドすることで握力をサポートしてくる道具ですが「エイトストラップ」はその強化版です。
・エイトストラップはリストストラップの強力版です
・独自の8の字構造で、300kg以上の高重量でもストラップが外れることがありません
・鬼エイトストラップは、日本人の手の規格に馴染むよう何度も試行錯誤を重ねた上に完成しました
・デッドリフト、シュラッグ、ベントオーバーローイングなどのバーベルやダンベルを地面から引く動作がある種目の握力の補助に使います
武器屋(株式会社ONI) より引用
同様の型の類似品・廉価な商品は幾つかありますが、この「鬼 エイトストラップ」は日本人向けに改良されているようです。パワーリフティングの世界選手権で入賞した後輩もオススメしていました。
カタログスペック
素材:コットン
色:黒赤ストライプ
構造:8の字
サイズ XS:親指第二関節を中心とした拳の周囲24cmまでまたは手首周囲16cmまで
S:XS以上のサイズの方
※XSは手首の細い方、女性向けのサイズです。Sは一般男性向けのサイズです。
※親指は上から見て隠れるようにしてご計測ください。
※扱いやすいサイズの目安です。本製品に限りましては、大は小をかねますので迷われたらSサイズをご購入下さい。
廉価なストラップはナイロンのものもありますが、当たると痛いです。その点でコットン製は嬉しいですね。
私は手首が細めで海外製のリストストラップだと若干余ったりしますが、Sサイズで問題ありませんでした。XSは女性含め小柄な方に対応する用かと思います。
▲簡易な包装
外観
外観についてはさほど語ることはありませんが「鬼」の字が厳ついです。こういうのって何となくパワリフ系の人のセンスですよね。最近のボディメイク系とは一線を画す感じがします。
▲このロゴで上下が一目で分かるというメリットも
特徴・使用感など
何といっても使い方が簡単な上、ホールド感があります。リストストラップは手を離せば外れますが、エイトストラップは構造上絶対外れないようになっています。
トレーニンググローブやリストストラップですと、シャフトと手の間にはグローブやストラップが挟まる形となります。ここで生じる隙間が後半のセットでのホールド感低下に繋がりますが、エイトストラップは素手でシャフトに触れられる点が個人的に好感触です。
▲シャフトがないので蛍光灯で代用。握るとシャフトと手の間に隙間ができる
▲これもシャフトとの間にストラップが入る形。にしても巻き方が雑
良い点・悪い点
圧倒的ホールド感
手首が細めで握力や腕の筋肉がないトレーニーはかなり恩恵を感じると思います。無論、そうでない方も今まで以上の高重量で追い込めるようになる可能性があると思います。
副次的なトレーニング効果は薄まる?
強いて難癖を付けるなら、便利すぎるということでしょうか。プル系種目で握力や前腕が副次的に強化されにくくなります。せめてウォームアップセットくらいは素手でやるのが良いのかもしれません。
これはトレーニングのやり方の話になってしまうので、本当に難癖レベルの話ですね。
総評
まさに「トレーニーによる、トレーニーのために考えられた製品」といった感じです。
シューズや、ベルト、リストストラップといった用品は「そこまでガチ勢じゃないし…」と敬遠されがちです。しかし、いずれも耐久性が高く頻繁に買い換えを要するモノではありません。
自体重以上の重さを扱うのであれば、せめてベルトとストラップはそれなりの物を揃えることをオススメします。
今回はここまで。