ここ数年、アウトドアにも高級・お手軽志向の波が来ています。
個別サイト有で電気が使えるオートキャプ場は相変わらずの人気ですし、グランピングはちょっとした高級ホテル並みの値段のところもあります。
家族連れやカップルであればそれもアリですが、ときには「ちょっとした不自由」を満喫したいのが人間というものでしょう。
今回はそんな「ちょっとした不自由」があるキャンプ地「野塚野営場」のご紹介です。
概要
「野塚野営場」はニセコ積丹小樽海岸国定公園内にあるキャンプ地で、積丹町大字野塚町に位置します。
国定公園であるためか、野営場の造り自体は非常に簡素なものとなっています。
アクセス・営業時間など
営業時間:なし
定休日:なし(冬季設備使用不可)
利用料:なし
アクセス自体は容易で札幌から下道で2時間少々、小樽からは1時間ほど。デイキャンプもイケる距離感です。
位置的にも国道229号の真隣にありますので迷うこともありません。
駐車場は何故か2つに分けられていてキャパ自体は巨大ではありませんが、ハイシーズンでもない限りはどの時間帯でも問題なく停められると思います。
▲ちょうど良い規模感
テントサイトは駐車場と直結しており、荷運びに苦労はしないでしょう。
買い出しは近くの商店でも可
キャンプにちょっとした買い忘れはつきものですが、ありがたいことに1.5km先に商店があります。
こういった小さい集落の商店ですと18時くらいには閉まっていることも多いのですが、19時30分まで営業しているようです。
立地的に海水浴客や釣り人が寄るせいか、蚊取り線香やバーベキュー道具、肉や野菜、鍋などキャンプに必要な道具が一通り揃っていました。
場内を散策してみる
小規模な野営場ですので、ぐるりと見て回るのに時間はかかりません。施設といっても駐車場・炊事場・トイレが全てです。
▲簡易な水場が2箇所
▲トイレ。今回同行してくれた友人が写り込んでしまった
こういった利用者の自治に半ば任せている施設は老朽化が著しかったり不潔なことも多いのですが、利用者のマナーが良いのか古いなりに最低限の清潔感は保たれていました。
振興局のページでは近隣のホテルに自販機、売店、シャワー有となっていますが余裕で閉業しおり自然に還つつあります。
▲道路向かいには廃墟と化したホテル
散歩もそこそこに、テント設営場所を探します。
ぶっちゃけどこに設置しても良いのですが、フラットな地形はあまりありません。今回はハイシーズンを外して行きましたが、何とかフラットな場所を確保できました。
▲芝生地帯の下は砂浜が広がる
テントサイトの眼下には一面の砂浜と海。
ちょっとした磯遊びもできそうな岩場もあります。
▲積丹ブルーを臨む
▲俯瞰するとこんな感じ
あとは焚き火のための枝を集めたり、砂浜をボケっと眺めたり「何もしない」を楽しみました。
▲流木は殆どないので意外と大変
▲ボケっと夕方になるのを眺める
▲焚き火をボケっと眺める
写真でうまく撮影できませんでしたが、夜は沖に漁船が出ていて、その光がなんとも綺麗でした。
「何もしない」を楽しもう
予定をギッシリ詰めてアクティビティやグルメを楽しむのも良いですが、ときには「何もしない」という贅沢も良いものです。
人間とは不思議なもので、便利なものや環境があるとそれに依存しがちです。とはいえ全く何もない野っ原で野営というのも煩わしいものです。
「何もしない」を楽しむには「程よい不自由」が必要。そういう点ではオススメのスポットです。
今回はここまで。