向かい風参考記録

陸上競技 その他 いろいろ

週間練習記録:9月16日〜9月22日

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以前の練習記録でも触れたとおり、現在肉離れ中です。

治療経過はコチラの記事で随時更新していきますので、今回はトレーニングの考え方について思考整理してみます。 

トレーニングの考え方

高地で生活していれば低酸素状態に身体が慣れてくるように、身体は刺激に対して適応しようとします。

スポーツにおけるトレーニングには、まさしくこの刺激への適応を利用してパフォーマンスを引き上げる狙いがあります。

 

もちろん、適応にはちょうど良い範囲や限度があります。

暑さ対策と高地トレーニングを兼ねて火口付近で1ヶ月生活する、なんてのは明らかにヒトが順応できる閾値を超えていますので、スポーツにおけるトレーニングには不適です。

トレーニング効果を高めるにはある程度の継続が大事ですが、一方で良くも悪くも「慣れ」が起こってしまうとトレーニング効果が薄れてきます。

短距離走でいえば、ダッシュ系のトレーニングに偏ると記録が打ち止まりやすいといわれています。

ダッシュ系のトレーニングを重ねることで、走りの練度を高めることはできるでしょうが、自身の持っている力以上のものを刺激にできないからでしょう。

 

持ち記録12秒00の選手であれば、通常のダッシュ系トレーニングでは12秒00なりの負荷までしかかけられないことになります。

そこでトーイングでのオーバースピードトレーニングで最大スピードへの順応を図ったり、ジャンプ系トレーニングでダッシュより局所的に大きな負荷を脚にかけることで、より大きなパワーの出し方を覚えることができます。

 

瞬間的に限界を超えた負荷をかけるトレーニングは短期間でパフォーマンスを向上させる可能性がありますが、一方で怪我のリスクも高くなります。

トレーニングの組み立てにあたっては「継続により練度を高める」「慣れによる刺激低下を防ぐ」「高強度に偏らない」ことが重要と考えています。

ただ、プロの選手であってもこれらを両立させるのは大変難しいことなので、この配分に今のところ正解はないといえます。

短距離走のトレーニングについて

陸上競技の短距離走は、マラソンに比べると「道具を使う」スポーツです。

反発のあるオールウェザートラックで、スターティングブロックを用いて、スパイクを着用して走ります。

短距離走のトレーニングは、これらの状態への適応が第一といえるでしょう。

 

競技場が近くにない学生や時間的制約のある社会人では、どうしても路上でのトレーニングが多くなります。

平地で走るだけのトレーニングでは競技場でスパイクを着用したダッシュの劣化版にしかなりませんので、坂道を利用したり、ピッチやストライドに制約をかけることで負荷を与えていく必要があります。

これらのトレーニングを行うにあたっては「全力疾走のどこか一部要素を取り出している」ことが重要です。

この意識がなくては「ただ登坂走が速い人」「マーク走のフォームが綺麗な人」と化してしまいます。

 

競技歴がある程度長くなると「砂浜」「登坂」「ミニハードル」などの中でも好きなトレーニングとそうでないものが分かれてきます。

特に年齢を重ねてからは、好き・得意なトレーニングと、嫌い・苦手でも必要なトレーニングとの配分が重要になってきます。

その辺りの引き算というか割り切りも、スポーツの醍醐味のひとつではないでしょうか。

 

今回はここまで。