どうも、森です。
今回はちょっと変わった治療を受けてきた話です。
スポーツを続けていると、慢性的な痛みに悩まされることが間々あります。
中でも足底筋膜炎、アキレス腱炎、膝蓋靭帯炎(ランナー膝)、テニス肘といった筋腱や関節周辺の怪我は慢性化しやすく厄介です。
先日、このような慢性症状に良いとされる「ショックマスター」治療を受けてきました。
今回はこの治療の概要と実際に受けてみた感想を備忘録的に書きました。
概要
「ショックマスター」というのは実は製品名で、治療そのものの名称は「圧力波治療」といいます。
この治療機器の代表格が酒井医療株式会社の「フィジオ ショックマスター」であることから、治療そのものが「ショックマスター」と呼ばれたりしています。
治療の原理
写真のような器具を患部に当て、圧力波を患部に打ち込んでいきます。
酒井医療株式会社 より引用
圧力波を繰り返し患部に与えることで組織を微細損傷させ、そこに新生血管形成(新しい血流)を引き起こし治癒を促進するそうです。
損傷とは言ってもズタズタにするわけではありません。あくまで再生を促進するレベルです。
治療効果
主に神経、筋・腱に効果があるとされています。
東広島整形外科クリニックwebサイト より引用
この療法が凄いのは「神経を麻痺させて症状を緩和させる」だけでなく「症状を根本から改善する」効果が見込めることです。
自由神経終末は細く、衝撃に弱いという特性があります。これに衝撃を与えて一旦リセットする感じでしょうか。
ということは「怪我そのものは治っているはずなのに痛みだけ残っている」ような、神経過敏状態にも有効かもしれません。
腱の故障が長期化する大きな理由は、血流が少ないことです。筋肉に比べると圧倒的に血流が少なく再生が遅いのですが、この療法は腱の血流の改善も見込めるのだとか。
有効な症状
筋腱の接合部あたりの障害には概ね有効そうです。
慢性化・長期化しやすい症状に効くのは嬉しいですね。
岩橋クリニックwebサイト より引用
実際に受けてみた感想
結論からいいますと、そこまで痛くはありません。キツめの鍼治療の方が痛いです。
ランマー(工事現場でよく使っている、地面を締め固める機械)でダカダカダカ…と患部を均されているような感覚でした。
私は腰とアキレス腱に打ってもらいましたが、一部を除いて痛みはありませんでした。もしかすると部位によっては普通に痛いのかもしれません。
「痛い」と明言している治療院もあります。
松宮整形外科webサイト より引用
1回の治療は10分もかからなかったと思いますが、痛みのランクが1段階下がったのを感じました。また、足首周りのつまり感が解消しました。
良い点・気になる点
保存療法の選択肢として有用
本来なら外科手術が必要な慢性症状も、改善する可能性があると思います。
よほど重篤化しているものはこの限りではありませんが、保存療法の選択肢のひとつとしては有効な治療法だと思います。
取扱場所が限られている
まだ日本でも台数が少なく、機器も高価なためか取り扱っている治療院や施術所が少ないです。
メーカーのページを見ても定価で500万円以上するっぽいですね。
連続での治療はできない
微細損傷→回復までのインターバルがあるため、1週間は間隔を空ける必要があります。
治療回数は概ね3〜6回程度だそうですので、概ね1ヶ月〜1ヶ月半といったところでしょうか。遠方から通うのは結構ツラいですね。
ちなみに治療当日はその部位を使ったトレーニングはできません。
まとめ
合う合わないはあると思いますが、個人的には疼痛症状や詰まり感には即効性を感じました。
一部では保険適用外ということで実費負担の可能性もありますが、特に腱や靭帯の慢性症状にお悩みの方は一度受けてみる価値はあると思います。
今回はここまで。