【caution!】
毎週金曜更新の雑記です。それ以上でも以下でもありません。
今週のチラシの裏
どうも、森です。
異常気象異常気象と毎年のように言っている気がしますが、5月中に真夏日が来るとは思いませんでした。
明日明後日の予想最高気温は30度オーバー。一部地域では36度まで行くとか何とか。
今年はマイナス30度近い日もありましたので、寒暖差が凄いですね。
農作物に影響がなければ良いのですが。
以下、第24回チラシの裏です。
殺伐としたトレンドの話
世の中のザックリとした流れを知るには、Twitterは優秀なツールです。
自分の興味のある界隈の方々をフォローしていれば、それなりの質と速さを伴った情報が流れてきます。
主にスポーツ関係の繋がりが多いのですが、それでもスポーツとは関係ない情報が傍流のように出てくることがあります。
ジャンルを飛び越えてくる情報というのは、得てして勢いがあります。
今週目についたのはアニマルライツがどうだとか、生活保護費が高すぎるだとか、都会民が安全ピンで刺し合うことの是非がどうこうといった話です。
何となく、全般的に話題が殺伐としています。
総じて関わりのない話ですので特に思うところはないのですが、他人のことにそこまで熱くなれるのは感心します。
社会への関心の話
「社会への関心」で思い出しましたけれど、NHKの世論調査部が8年前に「社会への関心が低い人々の特徴」というものをまとめています。
冷静に見ると結構ゾッとする結果です。
社会への関心の高低と生活意識との関係から、精神的に余裕のある人ほど社会に対する関心が高いこと、生活について満足している人ほど関心が高く、不満があっても社会へ目を向けるわけではないことが明らかになった。
社会への関心が低い人では、他人に迷惑をかけなければ、何をしようと個人の自由だと考える人が多く、また、人と協力し合うことが重要という人も少ない。
社会との関係においても、「自分の生活とのかかわりの範囲で自分なりに考え、身近なところから世の中をよくするように心がけている」人は、関心が高い人より少ない。ただし、関心が低い人でも、約2割が「世の中をよくするように心がけている」。
メディアの効用評価については、関心が低い人で「信頼できる情報を得る」際や「ふだん表に出ない情報を知る」際など、いろいろな面でテレビを利用している人が多い。一方、インターネットを活用している人は少ない。
なお、生活困窮者が生まれる原因や差別の認識、あるいは、日本が良い方向に向かっているかどうかの認識については、関心度の高低による大きな差はないことが明らかになった。
社会への関心が低い人々の特徴 世論調査 - より 引用
なにぶん8年前のものですから、今とは若干状況が違ってはいると思います。
ですが、経済的・精神的・時間的な余裕がなく、生活の不満がある人ほど社会に対する関心がない、という結果は意外です。
インターネットを見ていると何となく余裕のない人、不満のある人が声を上げているような気がしますが、もしかすると気のせいなのでしょうか。
世の中をコントロールできる裁量権がある側からすれば、厄介な相手からは徹底的に精神的・経済的・時間的余裕を奪ってやれば社会への関心を失ってくれるという寸法ですね。
極めて悪魔的な発想ですが。
「冷たい怒り」の話
「社会への関心」でもうひとつ。
2003年の記事なので16年も前に書かれたもののはずですが、今年書かれたと言われても信じてしまいそうなリアルタイム感のある文章です。
ある種の心理的な状態を描写して、それをひとつの概念として確立したいと思います。とりあえず、私はそれを「冷たい怒り」と名づけました。
伝統的な慣習で惰性的に続いているものに関連して起こることなので、例として社員旅行を使います。
日本では、こういう伝統を守ろうとする人たちは、「社員旅行はよい」と主張しないで「社員旅行に文句をつける奴は悪い奴だ」と主張する傾向があります。
権力のある人から、繰り返しそれを受け続けると、社員旅行の好き嫌いと関係なしに、「社員旅行に文句を言えないことに対する怒り」がたまってきます。
この怒りはどこに向かうかと言うと、社員旅行が好きな人ではありません。「社員旅行に文句を言うな」と言った人でもありません。「社員旅行に文句を言う人」に向かって吐き出されます。これが「冷たい怒り」です。
冷たい怒り - アンカテ より 引用
もしかすると私もこの「冷たい怒り」に支配されている瞬間があるのかもしれません。
時には感情の根源を「見える化」する必要があるのかもしれません。
以上、チラシの裏でした。また金曜にお会いしましょう。
今回はここまで。