どうも、森です。
今回はtwitterで反響があった内容をコチラでも載せさせていただきます。
「プライオメトリクスって何?」という説明は以前の記事でも言及していますので、今回は割愛させていただきます。
【参考記事】
皆さん、日々のトレーニングでプライオメトリクスは実施していますか?
陸上競技のプライオメトリクストレーニングとして代表的なものの1つにハードルジャンプがあります。
このハードルジャンプ、個々人の癖が強く出る上、得意不得意が大きく分かれる種目です。
競技レベルが高く、ジャンプ系が強い選手ですとこんな感じです。
スプリント練習よりも、耐乳酸練習よりも、どんな練習よりも得意なハードルジャンプ。
— 木村淳/きむじゅん/キムジュン (@kimujun0526) 2018年11月6日
片脚ハイハードル pic.twitter.com/fpcwBB90FD
ハイハードルですので高さは106.7cm。とんでもない身体能力です。
では、100mを9秒台で走る選手はどんな感じなのでしょうか。
1992年バルセロナオリンピック、1993年シュトゥットガルト世界選手権100mを制したリンフォード・クリスティのトレーニング動画をご紹介します。
ジャスティン・ガトリンが世界選手権の最年長記録を塗り替える前の記録(33歳4ヶ月)を保持していた選手です。
この動画はアップロードが2008年。もう10年以上前の動画です。
8年ほど前になってしまいますが、赤堀 弘晃 氏のブログでも紹介されていました。
噂のクリスティー...のプライオメトリックス
世界のトップとなると動きは、体重を使って重い。
日本は、脚を使って軽い。
最近の日本では、この質感の選手は少なく、 軽くサラサラ回す系統の動きばかり...。
接地時間短くなんてよく言うが・・・ 海外のスプリンターは、あまり意識していない。 お尻を使ってしっかり押し込む事が優先される...そうしてると 接地が安定し、短くも見えてくる。
誰かの動きに右にならえの様にも見える。 教えられ過ぎて感性が似てきちゃってるんかな!? (体重を使った動き)ここへのアプローチは、分かっていても難しく、 筋量の増加と共に変化させていくべきテクニック。
赤堀 氏が書かれたとおり、パワーがありながらも鈍重さを感じない体捌きです。
まず両脚でのハードルジャンプ。
ジャンプ後の走りへの切り替え含めて破綻がなく、美しさすら感じます。
接地の衝撃に負けたり、受け止める箇所が合わないと走り出しに移行する前に「ベタッ」と潰れた感じが出ます。それが一切ありません。凄すぎます。
次に左脚でのハードルジャンプ。
ハードル間の距離が空いていますので、潰れないように鉛直方向、前方に進むために水平方向の力が必要です。
上体の捻れもなく、やはり破綻の無い素晴らしい体捌きです。
極めつけは逆脚(右脚)でのハードルジャンプ。
クリスティは確かスターティングブロックが左前でしたので、たぶん左脚踏切のはずです。
このテの練習は「得意な方では跳べるけど、逆は無理」という選手が殆どで、仮にできたとしても動きが乱れがちです。
それをこのクオリティ。凄すぎます。
効率的で破綻がない動きというのは、やはり美しいですね。
私自身プライオ系はそんなに得意ではないので避けがちですが、これからは逆脚もサボらずに取り組んでみようかな…と思った次第です。
今回はここまで。