どうも、森です。
先日、えきねっとで出張の便を予約したのですが、本当に使いづらいです。
というか、JRのサイトそのものが使いづらいです。今日はそのあたり好き勝手書きます。
国鉄民営化から早30年…
もともと、旅客事業は国有の公共事業でした。国鉄民営化は1987年スタートということですから、早30年が経過したことになります。
30年も経過すれば、当然組織風土も変わっているはずです。民間事業者としてはユーザビリティを考え、ネット検索や予約がスムーズにできて然るべきかと思いますが、いかんせんサイトが見づらくて使いにくい。
これは今年の夏にもちょっとした話題になりましたが、何もこの問題は今に始まったことではありません。こちらのブログは10年前の記事ですが、当時から使いにくさには定評がありました。
正確に言いますと「えきねっと」と「各地方のJR」は別管轄ではありますが、両方とも使いにくいので今回は両方斬ります。
JR北海道のサイトで路線を検索してみる
まずはJR北海道のサイトを開いてみましょう。
▲トップページを丸々陣取るお詫び文
……。
…いや、反省は大事なのは分かります。んでもって、JR北海道が立て続けに不祥事やら事故やらを起こしていた時期があるのもわかります。
でも、3年前の情報を全文丸々トップページに置いたままにするのはやり過ぎです。ユーザーが求めている情報とかけ離れています。
おおよそ「JR北海道」で検索して来る人が求めている情報はこんな感じでしょう。
- 列車の遅延情報など
- 路線・時刻検索
- 指定席予約
一応、スクロールしていくと遅延情報は出てきます。しかし、時刻検索やキップ予約は左上の「駅・鉄道・旅行」のタブから飛ばなくてはなりません。あまり直感的ではありません。
一応、比較のためにネクスコ東日本のサイトを見てみましょう。高速道路の事業者ですね。
▲北海道観光って何で函館なんだろ
やや情報量は多いものの、ユーザーが求めているであろう「渋滞規制情報」「区間料金」には頭をカラッポにしてても辿り着けるようになっています。
このあたりのユーザビリティの差はなぜでしょう。謎です。
路線・時刻検索をしてみる
何とか時刻検索に辿りついて検索してみますと、駅名の判定がシビアです。
例えば「札幌市」から「むかわ町」に移動したいと考えたとき、このような検索ワードではエラーが出ます。
▲このようなワードでは…
▲こうなる
そう、ここは「駅名」を入力しなくてはいけません。むかわ町にある駅は「鵡川駅」ですので、漢字入力が必須になります。
かといって、このように検索してしまうと再びエラーが出てしまいます。
▲このように検索しようものなら…
▲こうなる
この例でいいますと到着駅に「鵡川」と入力しない限り、永遠に時刻表に辿り着けません。「トマム」なんかもウッカリひらがなで入力するとエラーが出ます。
サジェスト機能が無い鬼判定システムです。現代っ子には辛いですね。
きっぷの予約をしてみる
時刻表を調べた後は、きっぷの予約をしてみましょう。ちなみに時刻表のページからは直接きっぷを取るページには行けません。
▲特急料金だけはわかる
きっぷ予約ができそうな所を探すと「きっぷの予約」ボタンがあります。
▲表示が小さい
「なるほど、きっぷの予約は左下のボタンっぽいな」とリンクに飛ぶと、このようなページに。
▲圧倒的ユーザビリティ
ええと、一言ではちょっと表現できません。情報量が多いです。いきなり出てくる怒涛の「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」「Rきっぷ」「Sきっぷ」というワード。
ちょっと下記の部分だけでも読み上げて見てください。初見では全くわかりません。
「えきねっと」では、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」以外の「Rきっぷ」や「Sきっぷ」等のおトクなきっぷはお取扱いしておりません。
なお、「えきねっと」でお申込みいただいた指定席を、あらかじめお求めいただいたおトクなきっぷでご利用いただくことは可能です。
本当に一言では表せませんので、当該ページを一度見ていただきたいと思います。しかも予約には別途ユーザー登録が必要だとか。
ちなみに私もユーザー登録はしていますが、特にユーザー側にメリットはありません。パスワードも忘れるのでデメリットはあります。
私は一回、窓口でえきねっとの説明を受けてやっと使い方や仕組みが理解できました。
…長くなりましたので、前後編に分けます。
今回はここまで。
【後編】