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陸上競技 その他 いろいろ

大学で陸上競技を続けようと思う人に向けて、いろいろ好き勝手書く

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どうも、森です。

ぼちぼち推薦入試の結果が出ているようですね。一般入試組もセンターまで1ヶ月を切ったということで大詰めでしょうか。

今回は「大学で陸上競技を続けようと思う人」に向けて色々書きます。

1にも2にもモチベーション管理

断言します。大学以降「競技スポーツ」をする上で最も重要なのは「モチベーション管理」です。

高校卒業後は行動範囲も広がり、競技スポーツよりももっと簡単に享受できる娯楽が沢山あります。人間は環境に左右されず生きていくのは不可能です。

特に強豪校ではない学校は、思った以上に選手のモチベーションが低くてビックリすると思います。高校時代インターハイに出ただとか、国体代表になった選手も同様です。地方の大学に進学してフェードアウトするのは、やはり環境面が大きいのではないかと思います。

ただ、この辺は意固地になっても仕方がない所もあります。環境と折り合いをつけてモチベーション管理をしましょう。

あと、できるだけ味方を見つけておきましょう。「俺は一人でもやれる!」というのは一番危険なパターンです。後で困窮する可能性大です。

競技人口が激減してビビる

これは関東以外に進学した人は、特に顕著に感じると思います。特に地方のインカレは競技人口が少ないです。

日本陸連のサイトで確認できる限り、2017年度の会員数は以下の通り。

  • 中学 200,120人
  • 高校 114,409人
  • 大学   89,050人 

全体を見ても、かなり激減していることがわかります。特に地方はもっと深刻です。例えば北海道はこんな感じです。

  • 中学 5,730人
  • 高校 4,038人
  • 大学    765人

765人…公立高校1校分くらいですね。ただ、競技人口が少なくとも、上澄みの競技レベル上位層は健在です。簡単には上位入賞できません。

地方のインカレは、高体連よりも盛り上がりは無いけれど予選から全開で行かなくてはならない…という不思議な空間です。

今まで勝てていた相手に一度は負ける

何だが大学あるあるみたいになってきましたが、 高校3年生の冬というのはモチベーションを高く、継続的に練習するのが難しい時期といえましょう。インターハイという最大の目標もなくなってしまったわけです。一部選手を除いては、全日本インカレの標準はまだまだ高い壁でしょう。

一般入試組は大学入試の勉強で手一杯でしょうし、推薦組も何だかんだで免許を取ったりバイトをしたり、新居への準備などもあります。

卒業したらマジで会わなくなる人もいます。目一杯遊ぶのも良いでしょう。ここで多少トレーニングが疎かになったところで、4年間がフイになることはないでしょう。

ただ、恐らく進学直後は「今まで勝てていた相手に負ける」という経験をすると思います。高2の時に勝てていた1学年上の相手、高3の時に勝てていた1学年下の相手にです。

ここで腐らずに、地道に体力を元の水準に戻すことが肝要です。

絶対に何かしらの怪我はする

これも断言しますが、絶対に何かしらの怪我はします。ある程度以上のレベルでやっていれば尚更です。世界大会のリレーメンバーも、全員肉離れなどの怪我を経験しています。あれだけ集中してトレーニングを行い、ケア体制が整っていても怪我はします。

まして、大学のインカレは5月からです。入学して即メンバー入りした選手の一部は、早くもここで怪我をします。体力が戻りきらない内に強度を出すわけですから、当然です。

前回の記事でも書いたとおり、怪我をするとメンタルもやられます。むしろ厄介なのはそちらの方でしょう。

リハビリ期間は、チームの取り組みを外から客観的に見られる機会でもあります。思った以上に緊張感のない空気でやっていないか、トレーニングの中で無駄な時間はないか…等、一歩引いた視線から見ることができます。

「怪我はするもの」と考え、そこから必ず何かしらの教訓を得て復帰しましょう。

泥臭い練習は削らない方が良い

特に進学後の1年目あるあるなんですが、なまじスポーツに関する知識が入り、練習が自由になってくると効率を求め出します。何となくスマートな練習に憧れる時期です。

 

トレーニング量についての考え方は以前書いた通りですが、特に大学1、2年は回復力も高く、出力も高まってくる時期です。

大学3、4年生の時期になると、今後の進路や卒業に向けての行事が入り込んできます。やはり量を積極的に追えるのは1、2年の時期です。

強い選手は、一度は失神や盛大に吐瀉したエピソードがあります。それ自体が目的になっては本末転倒ですが、今まで成果を挙げていた泥臭い練習があるなら、それは削るべきではありません。

まとめ

ざっくりまとめていきます。

  • 最も大事なのはモチベーション管理
  • 怪我はつきもの
  • 負けても腐らず継続してトレーニングすべき
  • 量を追う時期を設けるべき

ここまでこんなことを書いていてはナンですが、競技スポーツが全てではありません。意外と「競技スポーツ」というのは狭い価値観の中で動いています。

特に高校卒業以降は、今までの価値観が大きく変わる時期でもあります。一度フェードアウトしても、社会人で復帰してベストを出している競技者もいます。

月並みですが、トレーニング量を追う時期を設けるのと同じように「積極的に、色々なことに首を突っ込む」時期があっても良いと思います。意外とそういった経験が競技に生きてくるかもしれませんね。

 

進学される皆さんの活躍に期待しています。 

今回はここまで。