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「ロングテール記事からの検索流入は3ヶ月待て」は本当なのか確かめてみた

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どうも、森です。

「PV数関連の記事」では必ずといって良いほど出てくる「ロングテール」。

ブログ界隈では「一過性ではなく、コンスタントにPV数を稼いでくれる記事」のことを指すようです。

今回はこの「ロングテール」について少しだけ書いてみました。

ロングテールとは

この法則はアメリカの技術雑誌「ワイアード」元編集長のクリス・アンダーソン氏の著書で提唱されたものです。

ざっくり言うと「アマゾンの売り上げの半分以上がランキング1万位以下の商品の総和で支えられている」というものでした。これを表したグラフが長い尻尾のようであったことから「ロングテール」と呼ばれています。

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wikipediaより引用

これが転じて、ブログ界隈では「爆発的な需要はないけれど、コンスタントにPVを稼いでくれる記事」を指すようになったようです。

よく見かける「3ヶ月」説の実証は難しい?

検索エンジンに認知されて、記事への検索流入の効果を見定めるには「3ヶ月」待つというのが通説のようです。

しかし、実際にはこの「3ヶ月」説の実証は中々難しいのではないでしょうか。

ブログがドメインパワーを持つようになってしまう

長く続けると、そのサイトは(よほど無益な情報を流しまくったりしない限りは)検索上位に表示されるようになってきます。

ある程度狙ってロングテールにあたる記事を書けるようになった頃には、ブログがドメインパワーを持ってしまっている可能性が高いでしょう。

記事間の回遊でPVが出てしまう

記事数が充実してくると、関連記事から関連記事へのアクセスが発生します。いわゆる「回遊」アクセスですね。

これによりPV数が上がるだけでなく、検索エンジンの評価も上がってくるようです。記事数が充実した中では、ロングテール記事単体の効果を検証するのは難しいのではないでしょうか。

「3ヶ月」説の実証に必要と考えられる条件

以上のような点を加味すると、ロングテール記事にまつわる「3ヶ月」説実証には少なくとも下記条件が必要と考えられます。

・ブログができて間もない(ドメインパワーがない)時期の記事

・記事数が少ない

・3ヶ月以上ブログを放置している

うーん、条件としては中々厳しいですね。

そもそもロングテールに該当する記事を書いておきながら、3ヶ月以上もブログを放置する人なんているんでしょうか。

 

……。

 

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▲半年放置していた

 

あ、このブログだわ

早速検証してみる

実はこのブログ、1月1日にスタートして、1月6日に書いた記事が今もデイリーアクセス1位を爆走しています。

先日累計10,000PVを達成したわけですが、実際半分以上はこの記事が稼いでいます。

加えて、記事を書いた後は半年もブログを放置していましたので条件はほぼ満たしているとみて良いでしょう。

それでは、グーグルアナリティクスでこの記事の月ごとのアクセスを追っていきます。

1月のPV数

1月のPV数は11でした。よく始めたばかりのブログは「孤島」に喩えられますが、まさしくその表現がピッタリです。

っていうか全部自分のアクセスなんじゃ…。

2月のPV数

2月のPV数は67でした。この頃からブログを放置し始めました。

3月のPV数

3月のPV数は232でした。前月と比べて大きく跳ね上がりましたね。SNSからの流入はなく、ほとんどが検索流入です。

「どの日に爆発的に伸びた」などということはなく、7前後のデイリーPVが積み重なっていた感じです。

4月のPV数

4月のPV数は481でした。4月に入ってからPV数がガンと底上げされました。

これは恐らく、「今年のスパイクをまだ買っていない」層が色々検索して来て下さったのではないかと思っています。

この感じで、これ以降も8月までアクセス数は伸び続けることになります。

5月〜10月のPV数

・5月→681PV

・6月→656PV

・7月→792PV

・8月→1,104PV(ブログ更新再開)

・9月→816PV

・10月→677PV

見事に陸上競技のシーズンと共に盛り上がった感じですね。

夏くらいになるとボチボチその年のモデルがセールにかかり出しますので、それも合わさってアクセスが伸びたものと思っています。

季節の影響じゃないの?

スパイクのレビューという特性上、季節の影響はかなりあったと思います。

しかし、9月末に書いたスパイクレビュー2本が9月は50PV前後、10月は200PVほどになっています。

季節ものであってもハイスーズン過ぎにアクセスが伸びるのは、やはり検索エンジンに認知されてきたからでしょう。

まとめ

今回のケースは、3ヶ月経ったあたりと陸上シーズンの突入が被ってしまったため季節の影響を除外しきれませんでした。しかし、よく言われている「3ヶ月」説はある程度信憑性のある話ではないでしょうか。

半年に及ぶ放置にも関わらず、PV数はかなり伸びていました。

季節に合わせた記事を書くなら、3ヶ月先取りして書くのも有効ではないでしょうか。そう考えると、冬にダイエット記事が出回り始めるのもある種合理的といえるでしょう。

 

PV数が目的になってしまっては本末転倒ですが、頑張って書いた記事は誰かに読んでもらいたいものです。

「もっと読んでもらいたい!」と思った記事は、まずは3ヶ月待ってみて、それからリライトなど手をかけてみてはいかがでしょうか。

ちなみに私は3ヶ月も待てない派です

 

今回はここまで。