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賃貸住みの独身者が町内会に加入するメリットがほぼ見当たらないので、断り方含めて考えてみる 前編

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【caution!】

本稿は私見が入った記事です。

地域によって実情は異なります。

どうも、森です。

突然ですが、皆さん「町内会」には加入されていますか。

私は独身・アパート住まいで加入案内も来ませんでしたので、地方公僕の身でありながらこれまで上手くスルーしてもらっていました。

ただ、近々、仕事上の理由から町内会と関わる可能性が出てきました。場合によっては加入もありうると。色々前向きに考えるようにしたのですが、やはり独身者にはメリットが無さすぎて苦痛です。

今日はそんな町内会について好き勝手書いていきます。

そもそも「町内会」とは

「町内会」が何をする組織か、などは地域によっても違うはずですので省略します。

今回は制度上のことから確認しましょう。

 町内会(ちょうないかい)は、日本の集落又は都市の一部分(町)において、その住民等によって組織される親睦、共通の利益の促進、地域自治のための任意団体・地縁団体とその集会・会合である。また、その管轄地域のことを指す事もある。裁判所の判例においては、「一定地域に居住する住民等を会員として、会員相互の親睦を図り、会員福祉の増進に努力し、関係官公署各種団体との協力推進等を行うことを目的として設立された任意の団体」と定義されている。(平成19年8月7日東京簡裁(ハ)第20200号)

町内会 - Wikipedia より引用

そう、町内会は「任意団体」です。ですから半ば強制加入の地域もありますが、それは本旨ではないと。

しかし、名目上は「地域自治」の団体ながら、役場からのお知らせ等が回覧で回ってきたりしますよね。なぜ、役場の下部組織のような扱いを受けているのでしょうか。

発足当初は実質役場の下部組織だった 

これもざっくりWikipediaから引っ張ってきましょう。 

もっと詳しく知りたい方は検索すると色々出てきますよ。 

元々は1937年の日中戦争の頃から日本各地で組織され始め、1940年9月11日内務省令第17号「部落会町内会等整備要領」により国により正式に整備されることとなった。この中で、市街地には町内会、村落には部落会を組織し、「住民ヲ基礎トスル地域的組織タルト共ニ市町村ノ補助的下部組織トス」との役割が位置づけられた。

(中略)

戦後民主化により、1947年5月3日いわゆるポツダム政令15号が公布され、「町内会」「部落会」やそれらの「連合会」等の結成が禁止されることになった。サンフランシスコ講和条約の発効に伴い制定された「ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件の廃止に関する法律」(昭和27年法律第81号)により、上記政令を含めたポツダム命令は講和条約発効半年後の1952年10月25日に失効したため、自治組織として再組織化されるようになり、今日まで続いている。

町内会 - Wikipedia より引用

 何だか長くなってしまいました。

ものスゴく雑にまとめると、最初は国が主導で組織化した→敗戦時、政令により禁止に→政令が失効したため自治組織として再編されたという流れになります。

制度上の歪みが問題に

「政令が失効後に自治組織として再編」されるまで、町内会がその機能を完全に停止していたかというと、そうではないと考えられます。

法律上の取り扱いは戦前・戦後で大きく変わったわけですが、地域での人々の営みは変わらなかったということです。

問題は「法律上の取り扱い」と「慣例上の機能」に軋轢が生じていることでしょう。

役場と町内会は「下部組織ではない、完全な別組織」なのですが、災害時の連絡体制など町内会単位に委ねているところもあります。ですから役場としても「完全に無関係」とは言い切れないわけです。

一方「町内会に入らないやつがいる!」といったクレームも役場に来たとしましょう。しかしながら、町内会は名目上は別組織ですので、町内会の問題にはタッチできません。そういった制度の歪みが問題化しています。

町内会加入のメリット・デメリットを考えてみる

昨今のネット上では諸悪の根源のように言われもする町内会ですが、実際には加入のメリットもあります。

加入するメリットは?

これは地域によって差があることかと思います。

サッと調べて出てきたものを引用してみます。 

地域住民との交流の場が持てる!

運動会や夏祭りなどのリクリエーション活動や、防災訓練、清掃活動といった様々な地域活動において、近隣住民の方との親睦やコミュニケーションの場を持つことができます。 普段会話の無い人たちとも顔を合わせて話しができ、そうすることで自分の周りにどういった人たちが住んでいるのかを確認することもメリットのひとつになります。

将来的な災害時や、子供の学校のことなどで助け合いができる!

実際に災害や不測の事態が起きた場合などでは、親睦を深めておくことでスムーズに地域連携が取れるといったメリットがあります。 自然災害が多い日本ですから、こう言った場合の地域住民との連携は大変心強いものでしょう。 また、こども会や交通安全活動などに力を入れておけば、将来子供ができた時に学校のことや地域での見守りなどで住民同士、手を取り合って助け合うことが可能になります。 子供の事故や事件の抑止力として、町内会や自治会の活動は重要と言えます。

エイブルagent webサイトより引用

防犯・防災上の保険というのは一理あることでしょう。独身者が加入するメリットが「ほぼ」見当たらないと書いたのはコレが理由です。

特に大規模災害では「自助」(自力)「共助」(地域の助け合い)「公助」(公的組織の助け)のうち「公助」が担えるのは1割程度と言われています。

災害の多い地域では、加入も選択肢のひとつかもしれません。

独身者の場合、子ども関係のことはメリットにはなり難いでしょう。「地域の子どもは地域で育てる」という機運は高まっていますが「独身者を巻き込むのは勘弁して…」というのが、少なからぬ独身者のホンネではないでしょうか。

加入するデメリットは?

書き出すと止まらないので省略します…笑。

ただ、加入した以上は共同体としての仕事が割り振られてくるわけですから、金銭的・時間的な負担が大なり小なり発生するのは間違いありません。そして、それらに伴って煩わしい人間関係も発生します。

人というのは集まれば集まるほど軋轢が生じやすいものです。

最小単位のコミュニティである「家庭」でも不和が起きまくっている現代。数十人〜百何十人単位の集まりともなれば、何も起きない方がおかしいです。

「入ってから考える」と安易に加入してからの途中脱会はトラブルの元になりがちです。加入は慎重になりましょう。 

 

↓【後編に続きます】↓