ちょっと前のニュースですが、民泊がちょっとした話題になっているようですね。
正直、北海道の場合は民宿やゲストハウスの相場も結構安いものですから
そこまでかなーと思っていたんですが、予想以上に活況のようですね。
1.そもそも民泊って何
いきなりですが説明省略します。
といいますのも「民泊」と「個人宅でやってるゲストハウス」は雑に言えば
かなり近いです。従って現時点でバキっとした説明ができません。
(ゲストハウスは旅館業法の要件を満たさなくてはならない、という違いはあります)
スーパーざっくり言うと「民泊」は
「ゲストハウスみたいな届出をせずとも近いことができるよ。制限はあるけれど」
って感じですかね。
営業日数にも制限があるようですから、これで本業に近い収益というのは難しいでしょう。
新しく建物をかまえる時に「民泊」を想定するくらいであれば、
最初から旅館業法の届出をしてゲストハウス化した方が良さそうです。
とはいえですよ、今が過渡期とはいえ、これだけの届出件数ですから
今の道内の実態としてそれだけ需要があるということなんでしょうね。
2.なぜ民泊の需要が?
理由としては大きく2つではないでしょうか。
1.従来の宿泊施設のキャパの問題
2.旅行者の金銭事情・ニーズの変化
1は札幌圏なんかは顕著ですが、ピーク時の混雑に対して宿泊施設数が不足しがちです。
特に某ジャニーズのコンサートなんかがあるとゴッソリ宿泊施設が埋まってしまい
北海道単位の会議の開催が危ぶまれたり、遠方から始発で当日入りせざるを得ないといったことが起きます。
2に関しては、北海道は移動しながらの複数泊が基本というのが大きいですよね。
ビジネスホテルの相場が大体5,000〜6,000円として、ゲストハウス・民泊は3,000円あるいはそれ以下のところもあります。
これが道内旅行での複数泊ともなれば、宿泊費だけで1万円前後変わることも十分あり得ます。
その分アクティビティにお金を回すことができるわけです。
また、食事に関しても宿でとるのではなく地元の店でといった需要も多いことでしょう。
さすがに道内でもそこそこ有名なホテルなんかだとリッチそうな外国人旅行客を見かけますが
温泉も食事も地元の店で、といった場合は素泊まりでも十分なんですよね。
3.今後どうなりそう
民泊できる場所が増加はすると思いますが、やはり素人にはハードルが高いでしょう。
「使ってない部屋があるから」程度だとトラブルのもとになりそうな気がします。
農家民泊だとか何とかも流行りそうではありますが、
そもそも農家住宅は殆どが農地を転用しています。
したがって名目上は「農作業に供するべく最低限」であるはずなので
大っぴらに宿泊施設化するわけにもいかない筈なんですよね。
※「農業を振興するため」であれば可ですが、体験施設としての実態がなければこの言い訳は厳しいでしょう
とはいえ、民泊制度自体は自治体の空き店舗や空き物件対策とも相性が良いはずです。
特に北海道内では「イベントを開催するぞ」となっても開催地周辺に宿がないのは茶飯事。ジョインアライブとかね
地元への経済効果という観点から見ても大いに活用できる制度のはずです。
このあたりは各自治体の担当者の見せ所でしょう。
というわけで、民泊制度自体は過渡期ということでしばらくカオス状態が続くと思われますが、
各自治体の動きにも注目ですね。
今日はここまで。