向かい風参考記録

北国在住。陸上競技、その他 いろいろ。

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「大腰筋を鍛えれば足は速くなる」っていうけれど本当にそうなの?って話を少しだけ書きます

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脚を速くする方法を調べると
ほぼ必ずブチ当たるのが「大腰筋」というワード。

今日は少しだけそのあたりを書いていきます。

 

 


大腰筋って何ぞや

 

申し訳ありませんが

この前提から書くと大変長くなりますので省略します。

 

これが省力化というやつです

 

大腰筋 - Google 検索

 

「大腰筋って何ぞや」という方は3分調べてみましょう。

 

どの筋肉にも言えることですが

 

・位置

・働き

・鍛え方

 

が分かっていると意識もしやすいです。

 

 

凄く雑に言うと、大腰筋は

 

・股関節の屈曲

・股関節の外旋

・脊椎の屈曲

・脊椎の側方屈曲

 

に関わる筋肉です。

 

走る動きでいえば、脚の引き付けに使われると考えられています

 

が、股関節の外旋でも稼動するので

引き付けにも振り下ろし(接地時)にも使われるのではないかという説もあります。

接地して地面をキックする際には股関節が外旋しますからね。

外旋?ナイセン?屈曲?という方はもう一度Google先生で調べるか、おうちでおとうさんにきいてみよう!

 

 

 


大腰筋を鍛えれば本当に足は速くなるの?

多くの論文では

「A~Dまでの選手の走る速さと大腰筋の筋断面積を並べるとほぼ一致しているよ!」

 

つまり「足が速い人は大腰筋が発達している」

という書き方をしています。


「大腰筋を鍛えれば速くなる」とはちょっとニュアンスが異なります。

 

 


また、下記のような研究もあります。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/24/3/24_KJ00003422227/_pdf


https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/24/3/24_KJ00003422227/_pdf

 


ざっくりいうと


陸上競技選手は走る速さと大腰筋の面積に相関が認められた
・サッカー選手、それ以外の一般学生は関係なかった
ということです。


上記研究は統計をかけるには標本数が少ないような気がしますので
これが全選手に当てはまる真理だとは断言できません。


しかし、必ずしも大腰筋が発達している=足が速い 

とはならないことがわかりました。

 

では、その理由は何か。

 

まともに考え出すと止まらなくなりますのでざっと思いつく仮説を3つ出してみました。

 


仮説

1.大腰筋は単純に足が速くなっていく上で副産物的に発達するから


2.疾走速度は大腰筋と陸上競技選手特有の疾走技術が因子であったため

 

3.サッカー選手、一般学生は大腰筋の拮抗筋であるハムストリングスが弱く

  均衡が取れていなかった

 

考え出せばもっと仮説は出せると思いますし、2と3は若干被っていますが…。

 

 

常識的に考えると

 

 

推進力は地面をキックする瞬間に得られるわけですから、

やはり股関節伸筋群が発達している必要があると考えられます。

 

となると

拮抗筋であるハムストリングスが弱かった、というのは原因のひとつとして

あると思っています。

論文のフルバージョンを見ていないので断言はできませんが。

 

 

 

結論

 

 

結局、大腰筋って何なのかよく分かってないことも多いんですよね。

 

日本の陸上界で言えば1991年世界選手権、1992年五輪で400mの決勝に残った

高野 進先生が当時、好奇心からMRIで体内を撮影したところ

大腰筋が異様に太く、「これが速さの秘密では?」とされたことが出発点のようです。

 

しかし、当の高野先生は大腰筋を特段意識したトレーニングをしていたかというと

そうでもなかったと。

 

ですから、「大腰筋を集中的に鍛えた結果、足がガッツリ速くなった!」

という研究は今のところほぼ無いはずです。

 

見落としているだけかもしれません。あったら是非ご連絡ください。

 


事例研究的に選手を追跡調査し、疾走速度と大腰筋の面積の推移を追うのが確実なのですが


単純に

MRIとる費用や設備問題

・研究に時間がかかる

多くの選手のサンプルをとれない

・追跡調査している選手の足が速くならなかったら企画がポシャる

などの問題があります。

 


特に記録なんて何が原因かわからないことも多いわけですから。

 

このことからも、

研究レベルでは「大腰筋を鍛えれば足は速くなる」のか、謎はまだ多いです。

 

 

 

と、ここまで言ってしまいましたが、

トレーニングの現場レベルの話としては

大腰筋を始めとした股関節屈筋群は積極的に鍛え、刺激してやるのが良いでしょう。

 

というのも、股関節は大臀筋なんかのサイズを見ればわかりますが

伸筋群がどうしても強くなりがちです。

 

「屈曲に伸展が間に合っていない」というより

「伸展に屈曲が間に合っていない」ことが起きうると考えられます。

「足が流れる」なんかはその典型ですよね。

 

 

したがって

大腰筋は他の筋群と合わせて鍛えて損はない

と言えそうですね。あくまで屈曲・伸展のバランスが大切なんですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事、最後の3行だけでいいんじゃないの?

 

 

 

今日はここまで。