向かい風参考記録

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【スパイクレビュー】クロノオニキスを1シーズン使ったので、今更ながらレビューします

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【caution!】

本記事は初期モデルを基に作成しています。

現行モデルとは仕様が異なりますので ご了承下さい。

 

皆さんどうも、森です。

陸上競技シーズンインまで残り3ヶ月を切りました。

 

スパイクについて少し考え出す時期かと思いますので、何本か簡単なスパイクレビューを書いてみようかと思います。

まずは2017年、ミズノの新しいフラッグシップモデルとして発売された「クロノオニキス」について書いてみました。

 

 

 

概要 

なぜ今、高反発スパイクの需要が高まっているのでしょうか。

書くと長くなりますので手短に。

高反発スパイクへの需要

今までミズノのスパイクは軽量かつニードル型のピンを採用していることからも「接地〜離地の抜け感」が良いことが特徴でした。

 

しかし、2012年のロンドン五輪あたりからでしょうか。

アディダス社のアディゼロプライムspを始めとした「シンプルに軽く、ソール(靴底)が固い」高反発スパイクが短距離界を席巻しだしました。

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▲このカラー欲しかったな…

 

クロノオニキスもソールにカーボンシートを搭載しており、高反発がウリのひとつとなっています。

これからのミズノのスパイクのひとつのスタンダードになるのでしょうか。

基本情報

基本情報ですが、ミズノさんの公式サイトから引用すると、次のような感じです。

検索してトップに出てくるのが通販ページってどうなの

 

サイズ 25.0~29.0cm

素材 甲材/人工皮革、合成繊維 底材/合成底

質量 約125g

備考

スパイクピン/固定式(7mm)

オールウェザートラック専用 ・100~400m、ハードル用

ミズノ|クロノオニキス(陸上競技)[ユニセックス]|陸上競技|シューズ

ミズノオンラインショップより引用

 

この軽量で400mとハードルでの使用を想定しているってマジ?って感じですが、

公式通販サイトでこう書かれているので信じましょう。

 

7mmピン固定式で重さが125gということで、同じくトップ選手向けスパイクの「クロノブレイク」(140g)より若干軽いです。

このあたりの差は、私は正直わかりませんでした。

 

使用感など

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実際の使用感などを書いていきます。

比較として(市販品は廃盤になりましたが)同じくフラッグシップモデルのクロノブレイクを使用しました。

「軽・薄・固」の三拍子

このクロノオニキスは、ミズノ所属選手である飯塚 翔太 選手の協力のもと開発されたスパイクです。

飯塚選手の当初からの要望は「軽く、薄く、反発する」というもの。

このクロノオニキスは、まさにそのコンセプト通りのスパイクといえます。

サポート性能を損なわない範囲での軽量化、という大変難しい課題に挑んだスパイクでしょう。

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▲手前からクロノブレイク、クロノオニキス、アディゼロプライムsp

クロノブレイクとの比較

構造の差

実際に手にとってまず目につくのはアッパーのつま先付近のメッシュ構造、

かかとのサポートが最低限であるということです。

このあたり、気になる人は気になるだろうなという程度にはガッツリ削られています。

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▲クロノブレイクはかかと部分の補強があります。

プレート・ピン配列

ピンの配列はプレートについては、クロノオニキスの方が何だか直線的に見えます。

ピンの抜けのクロノオニキスの方が良さそうに見えます。

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▲クロノブレイクは中足部の支え台構造・前足部の突起等、比較的つま先接地がしやすくなっている。

 

軽量や反発もそうですが、やはり注目すべきはプレートの傾斜でしょう。

ミズノは従来のフラッグシップモデルのクロノインクスからして、つま先接地を推奨しています。

しかし、このクロノオニキスは飯塚選手の走法の影響からかフラット寄りの構造となっています。

f:id:Wetland:20181001010331j:plain▲ちょっとした傾斜の差に見えますが…

 

f:id:Wetland:20181001010335j:plain▲クロノオニキスの方がよりフラットな構造

 

高反発ではある

クロノオニキスを履いたことのある人からは

「いうほど高反発という感じはしなかった」といった感想が出ることがあります。

このあたりはプレートの薄さで相殺されてしまっている感じでしょうか。

とはいえ、高反発スパイクの部類であるのは間違いありません。

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▲クロノブレイクが前足部まで丸みを帯びた屈曲をするのに対して…

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▲クロノオニキスは前足部の剛性が高く、しなるように戻ります

従来のフラッグシップモデルの上位互換ではない

抜けの良いピン、という点では従来のフラッグシップモデルのクロノインクス、クロノブレイクと同じです。

しかし、フラット寄りのソールや高反発プレート、削りに削ったサポート性能という点では全く違うコンセプトのスパイクです。上位互換ではありません。 

良い点・悪い点

色々ゴチャゴチャと書いてしまいましたが、良い点悪い点を整理していきます。

「邪魔をしない」スパイク

使っていて思うのは、サポート性能が削られて走り方を矯正しなくなった代わりに「邪魔をしない」スパイクだということです。

「つま先に変に傾斜がある」とか「ピンが引っかかって残る」といった要素が排除されています。

 

反面、調子が悪い時、疲れている時は思ったタイミングで押し込めない感じがあります。練習・走り込みには向かないでしょう。試合用スパイクという感じです。

アキレス腱には悪い

これは私見ですが、アキレス腱には優しくない構造です。

ソールの薄さが原因なのでしょうか。足底部に物凄くダメージが来ます。

足底を攣りやすい人も注意が必要かと思います。

 

また、ソールが薄いことからピンの突き上げ感も若干気になります。

このあたりは合わない人は合わないかな、という要素です。 

アッパーの強度は怪しい

着用して真っ先に気になったことの一つが、前足部のアッパーです。

軽量化の代償に、かなりペラペラ感が強くなっています。

メッシュ部分は三軸織物を使用するなど工夫がなされていますが、やはり強度は練習試合兼用スパイクには劣るのではないでしょうか。

スタートをすり足気味に出る人は、使い方を考えないと速攻でつま先部分がやられそうな感じです。

個人的には、200m以上の距離には向かないのではないかと思います。

特に体重が重くキックが強い選手が繰り返し使うと前足部の外側が破れそうです。

 

とはいえ、インターハイの400mを2連覇した森選手がクロノオニキスなんですよね。

その影響か、400mでも履いている選手をよく見かけます。

総評

twitterや個人ブログでもレビューをされている方もいらっしゃいますが、まさしく「賛否両論」といった感じです。

単純にクロノインクス・クロノブレイクの着用感に高反発が加わるイメージで使うと「何か違うな…」という感じになるのでしょう。

逆に、今までのスパイクに違和感のある人(特にフラット気味に接地する選手)にとっては強力な1足になるのではないでしょうか。

 

 

追記【2018/8/19】

次年度モデルのクロノオニキスの画像が出回っていますが、アッパー部分がメッシュ構造では無くなったようですね。

スパイクは実際の使用感が全てなので、まだ何とも言えませんが…。

 

追記【2018/9/30】

全体的にリライトしました。

やはりクロノオニキス2はアッパー周りを強化するようですね。

 

【他にもスパイクレビューを書いています】

www.mukai-kaze.com

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